11/5(土)、11/6(日)ブルーノート東京

中島美嘉、「MIKA NAKASHIMA LIVE at BLUE NOTE TOKYO」を開催!

中島美嘉、「MIKA NAKASHIMA LIVE at BLUE NOTE TOKYO」を開催!

2022/11/08

中島美嘉、「MIKA NAKASHIMA LIVE at BLUE NOTE TOKYO 2022」ライブレポート

 

中島美嘉、「MIKA NAKASHIMA LIVE at BLUE NOTE TOKYO 2022」ライブレポート

 

中島美嘉、「MIKA NAKASHIMA LIVE at BLUE NOTE TOKYO 2022」ライブレポート

 

中島美嘉、「MIKA NAKASHIMA LIVE at BLUE NOTE TOKYO 2022」ライブレポート

 

中島美嘉、「MIKA NAKASHIMA LIVE at BLUE NOTE TOKYO 2022」ライブレポート

 

中島美嘉が11/5(土)、11/6(日)、ブルーノート東京で「MIKA NAKASHIMA LIVE at BLUE NOTE TOKYO」を開催した。
 
今年5月に全楽曲の作詞・作曲を手がけたセルフプロデュース・アルバム『I』を発表。7月から9月にかけてアルバムを携えた全国ツアーを行い、11/2に最新シングル「Wish」(TVアニメ『ベルセルク黄金時代篇 MEMORIAL EDITION』エンディングテーマ)をリリースするなど、精力的な活動を続けている中島美嘉。間もなくデビュー22年目を迎えた彼女は、昨年に続き2回目のブルーノート東京でのステージでも、さらに深みのある歌をたっぷりと聴かせてくれた。ここでは11/5(土)の2ndセットをレポートする。
 
バンドメンバーの河野伸(バンドマスター、キーボード)、馬谷勇(ギター)、川崎哲平(ベース)、小笠原拓海(ドラムス)が奏でるシックなインストが広がるなか、きらびやかな黒のスーツに身を包んだ中島美嘉が登場。会場を埋め尽くした観客が大きな拍手を送るなか、中島が左手を掲げると、ウッドベースによる3拍子のフレーズが響く。オープニングは「Love Addict」(シングル/2003年)。オーセンティックなジャズを基調にしたサウンドがブルーノート東京の雰囲気と溶け合い、豊潤な音楽空間が生まれた。
 
「こんばんは、中島美嘉です。いつも通り、1曲1曲心を込めて、みなさんに届くように最後まで歌います。どうぞ楽しんでいってください」という挨拶の後は、ブルースロックを滲ませる「Puzzle」(アルバム『I』)、憂いを帯びた旋律と芥川龍之介の名作をモチーフにした歌詞が絡み合う「蜘蛛の糸」(アルバム『MUSIC』/2005年)など、さまざまな時期の楽曲が演奏される。4リズムのシンプルな編成により、楽曲そのものがダイレクトに伝わってくるのもブルーノート公演の醍醐味だ。
この夜の最初のクライマックスは、ピアノと歌ではじまった「僕が死のうと思ったのは」(シングル/2013年)。生きることの意味を問うような歌詞に生々しい感情を与えるパフォーマンスを目の当たりにして、涙を浮かべる観客も。特に<僕が死のうと思ったのは/まだあなたに出会ってなかったから>というフレーズを手渡すように歌うシーンには心を揺さぶられてしまった。

「1年前、初めてここでやらせてもらって。またやれるなんて思ってなかったし、ずっと緊張しっぱなしですけど、本当にうれしいです。ジャズをちゃんとやったことはないし、こういう場所にそぐわないんじゃないかなと思ったりもしたんだけど、どこであっても、心を込めて……私がやれることは、みんなの代弁なので」
というMCのあとも彼女は、深いメッセージと豊かな音楽性を備えた楽曲を披露。まずは「どんなときも一緒に居てくれるファンのみなさん、スタッフやバンドメンバーを思って書いた曲です」という言葉に満ち場かれたバラードナンバー「僕には」(アルバム『I』)、そして、<例えばキミが笑うだけで/明日が見える気がした>という切ないラインが広がった「ALWAYS」(シングル/2010年)。さらに新曲「Wish」を披露。愛する人を失いながら、“それでも会いたい”という願いを込めたこの曲はまちがいなく、彼女の新たな代表曲として認知されることになるだろう。
「声」(アルバム『VOICE』/2018年)も印象的だった。シンガーソングライター柴田淳が手がけたこの曲は、歌うことの意味と決意を刻んだ楽曲。凛とした強さ、震えるような繊細さとともに<歌い続ける 燃え尽きるまで あなたへと紡いでゆく>というラインは、シンガー・中島美嘉の本質そのものだ。
「LAST WALTZ」(アルバム『LOVE』/2003年)を軽やかに歌い上げ、本編は終了。観客の大きな手拍子に導かれるように始まったアンコールでは、まず「楽しい曲からはじめようかな」という言葉とともに「Gift」(中島美嘉×加藤ミリヤ/2014年)を披露、フロアから心地いいハンドクラップが鳴り響いた。最後は「雪の華」。キャリアを代表する名曲に新たな命を吹き込むボーカルからは、彼女の歌の表現がさらに向上し続けていることが伝わってきた。
初期の名曲から最新曲までを網羅したセットリスト、凄腕ミュージシャンたちによる“歌を引き立てる”奥深い演奏、そして、オーディエンスの悲しみや葛藤に寄り添い、生きるパワーを与えてくれるボーカル。中島美嘉の魅力がしっかりと感じ取れる、素晴らしいステージだったと思う。
 
 
<ライブ詳細>
「MIKA NAKASHIMA LIVE at BLUE NOTE TOKYO 2022」
■日程:2022年11月5日(土)・6日(日)
■会場:BLUE NOTE TOKYO (東京都港区南青山6-3-16)
 
■時間:1st OPEN16:00 / START17:00
2nd OPEN19:00 / START 20:00
※ライブレポートは11月5日(土)2nd公演
 
<セットリスト>
M1  Love Addict
M2  Puzzle
M3  蜘蛛の⽷
M4  僕が死のうと思ったのは
M5  僕には
M6  Always
M7  Wish
M8  声
M9  LAST WALTZ
EN1 Gift
EN2 雪の華
 

撮影 : 佐藤 拓央 ライター:森朋之
 

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