日本は2023年8月下旬の発売を予定
IK Multimedia、「UNO Synth PRO X」をリリース!(パラフォニック・デュアル・フィルター・アナログ・シンセサイザー)
IK Multimedia、「UNO Synth PRO X」をリリース!(パラフォニック・デュアル・フィルター・アナログ・シンセサイザー)
2023/08/04
IK Multimediaからパラフォニック・デュアル・フィルター・アナログ・シンセサイザー「UNO Synth PRO X」がリリースされた。イタリアでは出荷が開始され、日本でも2023年8月下旬の発売を予定。価格:オープンプライス(税込市場想定価格85,800円前後)
(製品オフィシャル概要)
UNO Synth PRO Xは、3機のアナログ・オシレーターによるパラフォニック・デザイン、直列/並列配置可能なデュアル・フィルター、パラメータ・オートメーションに対応した64ステップ・シーケンサーといったUNO Synth PROの機能を踏襲しながら、30を超える機能にアクセスできる23個ものツマミ、往年のベースライン・マシン名機から学んだベースライン・モードなど、新しい仕様が導入されています。
3機のウェーブ・モーフィング・アナログ・オシレーター
UNO Synth PRO Xの心臓部には、三角波、鋸波、パルス波間をモーフィング可能な、3機のアナログ・オシレーターが搭載されています。パルス波ではパルス幅も調整可能です。オシレータ2/3をオシレータ1にハード・シンクさせるSYNC、オシレータ1にてオシレータ2/3の周波数をモジュレートするFM、オシレータ1にてオシレータ2をリング・モジュレートし、TUNEをずらすことでメタリックなサウンドを生成可能なRINGなどを組み合わせれば、ベース、リード、アルペジオといった定番の演奏から、たった1音でも存在感あふれるテーマとして成立するサウンド・デザインまで、本物のアナログ・シンセサイザーならではの音を存分に楽しむことができます。ノイズ・ジェネレーターも搭載されているので、砂嵐やパーカッシブなサウンドも生み出せます。
新しいベースライン・モードを含む、4種のボイス・モード
UNO Synth PRO Xでは、モノ、レガート、3和音の演奏が行えるパラフォニックに加え、ベースライン・マシン名機のふるまいを再現したベースライン・モードが選べるようになりました。ベースライン・モード選択時は、通常20kHzまで調整可能なカットオフ周波数が5kHzあたりまで制限され、ベース音にフォーカスしたフィルターの操作をお楽しみいただけます。あわあせて、アクセントの量、アクセント・エンベロープのディケイ・タイムが調整可能になります。
3機のADSRエンベロープ
UNO Synth PRO Xには、フィルター用、アンプリチュード用、モジュレーション・マトリックス用と、3機のADSRエンベロープが搭載されています。 各エンベロープとも、アタック、ディケイ間をループするLOOP、通常はモノ/レガートなどボイス・モードに従うリトリガーを強制指定するRETRIG機能を利用可能です。
直列、並列可能な、2機のフィルター
UNO Synth PRO Xは、2ポールのOTAマルチモード・フィルターと、Prophet 5 rev.4への採用で話題になったデイブ・ロッサム設計SSIチップによる2/4ポール・ローパス・フィルターを搭載しています。2機のフィルターは直列、並列接続でき、SSIフィルターではセルフ・オシレーションも可能です。アナログ・シンセサイザーならではのテクスチャーを生み出し、音色をツマミで操作しながら、瞬間に没頭してください。
アサイン自由自在な2機のLFO
UNO Synth PRO Xには、サイン波、三角波、鋸波、矩形波、ランダム、ランダム、サンプル・アンド・ホールド、ノイズを選べるLFOが、2機搭載されています。RateはシーケンサーにSyncさせることもできる他、リトリガーの有無、フェード・タイム/カーブも調整可能です。LFO、エンベロープ、フィルターなどのあらゆるパラメータをソース/デスティネーションに指定できる16スロットのモジュレーション・マトリックスを駆使すれば、複雑に変化するテクスチャーを作り出すことができまるでしょう。
音作りの楽しさに没頭できるインターフェース
UNO Synth PRO Xには23個ものツマミ、オクターブ・シフト可能なキーボードなど豊富なボタンが実装されており、30を超える機能に直接にアクセスして、自在にコントロール可能です。フィルター/エフェクトの前もしくは最終出力段階へのパススルー接続を選択可能なAUDIO INの他、USB、MIDI、CV/GATE入出力端子も装備されているので、ラップトップ・コンピュータ、MIDIキーボード、ユーロラック・モジュラーなど、お持ちのセットアップにUNO Synth PRO Xを接続してお楽しみいただけます。
3種のエフェクトとオーバードライブも利用可能
UNO Synth PRO Xには、アナログ・オーバードライブの他、2種類のモジュレーション(ヴィンテージ・コーラス/ユニヴァイブ)、5種類のディレイ、ホール/プレート/シマー・リバーブと、10種類のスタジオ・エフェクトを利用可能な3つのスロットも内蔵されているので、音楽に生き生きとした表現を加えることができます。オーバードライブ以外のエフェクトはセンド/リターン接続なので、バイパスすれば100%アナログな信号経路を保持することもできます。
パラメータ・オートメーション対応シーケンサーとアルペジエイター
UNO Synth PRO Xには、64ステップのパラフォニック・シーケンサーも搭載されています。リアルタイム・レコーディング、ステップ入力可能な音程情報だけでなく、本体ツマミの動き、モジュレーション・マトリックスにてアサインされたCV/GATE情報など、最大48種のパラメータの動きを記録して、オートメーション可能です。リアルタイム演奏には、アップ、ダウン、ランダムなど10モードから選べるアルペジエーターも装備されています。アルペジエーター演奏中にREC+PLAYボタンを押せば、シーケンサーでリアルタイムにレコーディングすることもできます。
音作りの出発点となる、256種類のプリセット
UNO Synth PRO Xには、256種類のプリセットが用意されています。各プリセットには音色とパラメータ・オートメーションを駆使したシーケンスも記録されています。プリセットを選び、ツマミを操作して、お気に入りの音色、シーケンスができたら、ユーザー・プリセットとして保存可能です。自由に楽しみ、探求して、あなたの創造性を記録しましょう。
大画面で操作できる、UNO Synth PRO X Editor付き
付属のUNO Synth PRO X Editorを使えば、Mac/PCの大画面にて詳細なエディットが行えます。16スロットのモジュレーション・マトリックスも一覧表示され、各ソース、デスティネーションの選択も、一覧メニューからクリック一つで操作可能です。UNO Synth PRO X EditorのLIBRARIAN画面では、自作のプリセットをカテゴリー・フォルダ分類して表示するリストと、UNO Synth PRO X本体のプリセットを表示するリストが並んで表示されるので、次のライブなどプロジェクトに応じてUNO Synth PRO X本体に送るプリセットを選択することができます。UNO Synth PRO X Editorにはスタンドアローン版だけでなくプラグイン版もあるので、DAWのトラックにてMIDI CCでオートメーションを記録することもできます。
ポータブルな設計で、どこでもプレイ可能
UNO Synth PRO Xは、800g、幅33.3cmと軽量コンパクトなので、いつでも、どこでも、演奏、シーケンスの作成、パフォーマンスをお楽しみいただけます。3.5mmヘッドフォン・アウトの他、標準バランス仕様のステレオ・アウトも装備されているので、ノイズが不安なステージでも安心です。付属の電源アダプタの他、USB-C電源(5V/1.5A、7.5W以上)でも動作するので、屋外でもUSBバッテリーで演奏可能です。真剣にサウンド・デザインを楽しむ熟練のシンセサイザー奏者から、最低1台は本物のアナログ・シンセが欲しいと思っていた人まで、サウンド探求の旅に欠かせない伴侶となることでしょう。
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