4CDに52曲、3DVD(2BD)に4時間収録!

ブルース・スプリングスティーン
驚異の7枚組『ザ・リバー・ボックス』発売!

ブルース・スプリングスティーン驚異の7枚組『ザ・リバー・ボックス』発売!

2015/11/04


ブルース・スプリングスティーン

 

 ロック界の“ボス”、1980年に発表されたブルース・スプリングスティーンの通算5作目、初の全米No.1に輝いた大ヒット作『ザ・リバー』から35周年となる2015年末、超強力ボックスセットが登場する。名曲「ハングリー・ハート」が大ヒットし、日本でも特に人気の高い2枚組の大作『ザ・リバー』。その『ザ・リバー』が35年の月日を経て、DVD付7枚組(BD付は6枚組)という想像を超えた一大絵巻『ザ・リバー・ボックス~THE TIES THAT BIND: THE RIVER COLLECTION』としてリリースとなる。4枚のCDには膨大な未発表を含む52曲、3枚のDVD(BDは2枚)には4時間もの未公開映像を収録。オリジナルの2枚組アルバム『ザ・リバー』、幻の未発表アルバム『ザ・リバー:シングル・アルバム』、1979年~80年のスタジオ録音の未発表曲を集めた『ザ・リバー・アウトテイクス』、DVD,BDには新規撮りおろしメイキング・ドキュメンタリー『ザ・タイズ・ザット・バインド』とともに、1980年のアリゾナ州テンピ公演からの2時間40分もの未発表ライヴ映像と、長い間噂になっていたものの未公開だったレアなツアー・リハーサル映像が遂に収録される。そして200枚の未公開写真やメモラビア、評論家ミカル・ギルモアの書き下ろしエッセイを収録したコーヒー・テーブル・ブック(卓上用大型豪華本)付きの豪華ボックスセットでリリースとなる。
 
 この『ザ・リバー・ボックス』はアルバム発売に至るまで、そして発売後の成功への物語をすべて収録したボックス・セットである。CD1と2はオリジナルの『ザ・リバー』のデジタル・リマスター。CD3の『ザ・リバー・シングル・アルバム』は当初1978年の『闇に吠える街』の続作として1979年に録音し『ザ・タイズ・ザット・バインド』というタイトルで10曲入りのアルバムで発売される予定だった「幻のアルバム」。プロデューサーのジョン・ランダウは最初この形で出そうとしていたが、ブルースの意向によりお蔵入りとなり、追加楽曲を録音し翌年『ザ・リバー』として2枚組で発売されることになった。『闇に吠える街』と『ザ・リバー』を繋ぐ「幻のアルバム」が当時のままの姿で遂に日の目を見る。ブルースはこのアルバムについてこう語っている
「楽曲が、自分が自分の音楽に求める調和やコンセプト的な力強さに欠けていた。それで俺たちはスタジオに戻ったんだ」。
 
 CD4には『ザ・リバー』 のレコーディング・セッションで録音された未発表曲、アウトテイクの数々を22曲も収録。11曲の完全未発表アウトテイクは「Record One」と表示され、ボブ・クリアマウンテンがミキシング、ボブ・ラドウィグがマスタリングを手がけた。その他11曲のアウトテイクはボックス・セットの『トラックス』や『エッセンシャルズ』から「Record Two」に集約されている。
 
DVD3枚(BDは2枚)に収録される映像は4時間にも及ぶ。『ザ・リバー』制作秘話をボスやメンバー、関係者が語る60分の撮りおろしドキュメンタリー映像『ザ・タイズ・ザット・バインド』はトム・ジムニーがプロデュースと監督を担当し、『ザ・リバー』の作曲とレコーディングが行われた長い激動の時代を振り返るブルースの親密なインタビューが目玉となっている。また、ブルースが音楽の裏にあるストーリーを語るシーンとソロ・アコースティック・ギターを演奏して説明するシーンも必見だ。当時のコンサート映像や、ブルースとバンド・メンバーのスタジオ内外でのレアな写真がちりばめられている。そして、完全未発表ライヴ映像『ザ・リバー・ツアー1980』は1980年に4台のカメラで撮影されマルチトラック音声で録音されたプロ仕様の映像から制作された新しい映像作品である。1980年11月5日、アリゾナ州テンピのアリゾナ州立大学で行ったコンサートから、24曲、2時間40分収録されている。スプリングスティーン史上最高のパフォーマンスのひとつと幅広く認められているこのショーは、『ザ・リバー』収録楽曲の半分以上の初期ライヴ・ヴァージョンがフィーチャーされている。また、1980年9月下旬にペンシルベニア州リティッツで行われた『リバー』ツアーのリハーサル映像も20分分収録されており、スプリングスティーンとEストリート・バンドが当時まだリリースされていなかった発売前のアルバムの楽曲のライヴ・アレンジに取り組んでいる姿が見られる。近年スプリングスティーンのコラボレーターを頻繁に務めるグラミー賞・エミー賞受賞歴のある映画監督トム・ジムニーが編集し、音声はボブ・クリアマウンテンがオリジナルのマルチトラック録音からステレオと5.1サラウンドのミキシングを、マスタリングをボブ・ラドウィグが手がけた。
 
 1人のアーティストの1つの作品にまつわるマテリアルで、ここまでの大量で充実した未発表音源、未発表映像が収録されるのは驚異的。質・量とも他を凌駕する最高峰の史上稀にみる歴史的復刻作品となることだろう。 ライナーノーツの中ではこう書かれている。
 「『ザ・リバー』はスプリングスティーンにとって極めて重要なアルバム。それ以前の野心溢れる大興奮の時代と、それ以後のより簡潔な音楽的暴動や、時には恐ろしくもあるストーリーテリングの時代を留め合わせている」。
 
 なお、第一弾シングルとして未発表曲「Meet Me In The City」が近日ダウンロード可能となる。

この記事の画像一覧

(全1枚) 大きなサイズで見る。

関連する記事

関連する記事

PAGE TOP