イベントの模様

　今井美樹のデビュー30周年を記念して10月7日(水)に発売されたベストアルバム『Premium Ivory –The Best Songs Of All Time-』。CDランキングでは11年4か月ぶりの3週連続TOP10入りを果たすなど、各所で話題沸騰中だ。デジタル配信においても、ハイレゾ盤「Premium Ivory」が配信サイトmora の10月度・月間総合アルバムランキングで1位を獲得するなど、現在もランキング上位を席巻中。

　そのハイレゾ音源をもっと沢山の方に体験してもらおうと、11月7日(土) に代々木にあるハイレゾとアナログ・レコードを楽しめるお店 『Spincoaster Music Bar』にて「Premium Ivory」ハイレゾ試聴会が開催された。

　本イベントはキューレーションマガジンantenna*[アンテナ]で募集をかけられ、沢山の応募の中から厳正なる抽選で当選したお客さんが来場。ほぼ9割がハイレゾそのものを未体験のお客様ということもあり、イベントの冒頭で試聴した「PRIDE」の聴き比べでは、その音像の豊かさ、音質の高さに会場から思わずため息が漏れていた。

　そしてイベントの後半では、「PIECE OF MY WISH」や「Miss You」、「瞳がほほえむから」など数々の今井美樹の大ヒット曲の歌詞を手掛けてきた岩里祐穂さんがトークゲストとして登場。通算68曲もの今井美樹の楽曲の作詞を書き下ろしてきた岩里さん。その中から厳選した代表曲の「Miss You」と「PIECE OF MY WISH」をハイレゾ音源で会場のみなさんと一緒に聴きこんだほか、トークセッションでは「『Miss You』は実は当初1番の歌詞と2番の歌詞が逆だった」ことや、「『PIECE OF MY WISH』の制作時は（岩里さんが）妊娠8カ月で、大きなお腹を抱えながら苦しんで書いた」ことなど、この場でしか聞けない制作秘話を披露してくれた。
 

左が岩里祐穂さん。右はレコード会社の担当である沖田英宣さん。

　最後に「一番好きな曲は？」と聞かれた岩里さんは「『半袖』は詩先で作ったこともあり、出来上がった時は “書けたなー”と思ったし、あまり知られていない曲なんですが「夏空」も大好きな曲です。でもやっぱり1曲には絞れないですね」とコメント。実はトークショーは初めてという岩里さんの貴重なお話しと、普段触れることのないハイレゾ音源の体験に、ファンにとってはまさに「Premium Ivory」の名にふさわしいイベントとなった。