ブレイク必至の本格派女性ボーカルバンド

The Winking Owl「Open Up My Heart」インタビュー

The Winking Owl「Open Up My Heart」インタビュー

2015/11/24


ロックバンドONE OK ROCKのツアーにサポートアクトとして出演し、一躍話題を呼んだ“エモ/ポストハードコア通過型”エモーショナル・ロックバンド、The Winking Owl(ザ・ウィンキング・オウル)。先日、伝説のロックフェス『OZZFEST JAPAN』にもオープニングアクトとして登場し、現在人気急上昇中だ。そんな彼らが、11月25日にデビュー作「Open Up My Heart」をリリースする。今回、編集部ではバンドの中心人物であるギターのYoma、ルーマニアと日本のハーフである美人ボーカリストのLuizaにインタビューを行なった。特にアメリカの最大級フェス「Warped Tour」に出演経験を持つYomaの使用機材や楽曲の制作方法などは必見だ。
取材:橋本周大(編集部)

「メロディを大切にしてよりキャッチーな作品にしようと心掛けました。」by Yoma

──まず始めにバンドが注目されるきっかけとなった、ONE OK ROCKのサポートアクトに決まった経緯から教えて下さい。

Yoma:実は軽い気持ちでコンテストにエントリーしたんです。「ワンオクと一緒にやれるなら応募してみようかな」と(笑)。

Luiza:まさか選ばれるとは…信じられなかったです。

──それはビックリですね! 出演してみていかがでしたか?

Yoma:ステージに立つまではかなり不安はあったんですけど、始まってみたらお客さんが手を上げたり楽しんでくれてるのがわかって最高に気持ちよかったです。

──先月はバンドとして初の海外公演となる台湾の野外フェス「ROCK BANDOH FESTIVAL」にも出演されていましたね。

Luiza:お客さんがすごくあたたかかったです。ノリが良くて声も出してくれて、とてもライブがやりやすかったです。今後もまた海外のライブに出てみたい!って思わせてくれましたね。

──そもそも、二人が影響を受けた音楽はどのようなジャンルだったのですか?

Yoma:僕は元々メタルが好きで、中学の頃はMetallicaからメタル全般聴いていました。高校生になると徐々に幅広いジャンルを聴くようになって、ラウドロックやスクリーモなどが好きでしたね。特にTHE USEDとかSTORY OF THE YEAR、Lostprophetsといった海外のバンドには影響を受けました。聴いている音楽のほとんどがアメリカやヨーロッパのバンドだったので、それが理由でこの頃から留学したいと思っていました。

Luiza:私は、最初歌モノではなく、ゲームや映画のサウンドトラックを聴いていました。あとは当時流行っていたJ-POPですかね。特に宇多田ヒカルが好きです。中学生くらいから洋楽を聴き始めて、Backstreet Boys、Britney Spears、Avril Lavigneにすごく興味を惹かれました。そんな時にEvanescenceの1stアルバム『Fallen』をジャケ買いしたんです。でも、最初は後悔したんです(笑)。実はそれまで重たいサウンドのものを聴かなくて、ちょっと苦手だったんです。だけど、それから聴いていくうちに1曲1曲の良さに気づいてきて、ヘヴィなサウンドの音楽にのめりこんでいったんです。

──J-POPとメタルという対照的なジャンルですね。

Yoma:そうですね、ルーツは全く違いますね。

Luiza:でも、Paramoreとかバンド系も聴いていたので、洋楽っていう部分では共通の部分もあるのかなって思います。

──今作「Open Up My Heart」も洋楽的なイメージが強いですよね。何か意識された点などあるのでしょうか?

Yoma:今回はメジャー第一弾ということで、初めて僕たちの音楽を聴く人も多いと思うんです。基本的には、前作から大きく変えるということはなかったんですが、メロディを大切にしてよりキャッチーな作品にしようと心掛けました。あとは、お客さんと一緒にライブで楽しめるようにと意識しました。

──おっしゃる通り、ノリノリの曲ですよね。では、歌詞に関してはどのように作れられたのですか?

Luiza:普段から歌詞を作る時は音源をもらって、まずは一通り聴くんです。自分の頭の中で「Aメロは日本語、サビ全体は英語」と大まかに決めていくんです。あとはメロディの音の距離が狭いほど英語がのせやすいので、そういったメロディには英語を乗せて、逆に距離が長いメロディは日本語を乗せたり。今回は英語が多かったので、そうしたら次のメロディに乗せる歌詞は“わかりやすい日本語”にしようとか色々と試しました。やっぱり英語ってわからないことが多いじゃないですか。なので、なるべく日本語のところは一言でわかりやすい歌詞で書きましたね。

──それでは、日頃の曲作りはどのように行なっているのですか?

Yoma:簡単なデモを作ってから、Luizaに仮歌を入れてもらって。たくさんある候補曲の中からメンバーや周りの人達を交えて曲を選びました。今回は候補曲が17曲ぐらいあったんですが、そこからプロデューサーのruiさん(fade)と一緒にプリプロをしてアレンジを詰めていくという流れでしたね。ちなみに僕は曲を作るときは「Logic」を使っていますね。けど、デモの段階ではそんなに作り込んでないです。Luizaは「GarageBand」だよね。

Luiza:私、今まで曲を作ってなくて、やり方も全然わからなかったんです。あと、ピアノ以外の楽器があまり弾けなくて(笑)。それで曲作りをするためにMacを買って、USBのキーボードをつなげて2年くらい前にやっと作り始めました。できた曲をメンバーに送って「これどうかな!?」っていう感じで。ストックは5、6曲はあって、その他にもiPhoneのボイスレコーダーで録りためたものもあります。でも、これを作品として最後まで仕上げたい!って納得いくものがなくて。ただ、今回メンバーの中で「(Luizaも)作ってみても良いんじゃない?」って意見が出て。「じゃあ、やってみよう!」ということで、2曲目の「Here For You」が生まれました。

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「Open Up My Heart」

2015年11月25日発売
¥1,000(税抜)
VPCC-82335
 

1. Open Up My Heart
2. Here For You
3. Fallen Angel

ライブスケジュール

►東名阪自主イベント
「Wink The Future」


・12/9(Wed) 名古屋APOLLO BASE
OPEN: 18:30/ START: 19:00
GUEST:SECONDWALL / ROACH / Dizzy Sunfist

・12/10(Thu) 心斎橋アメリカ村DROP
OPEN: 17:30/ START: 18:00
GUEST:SECONDWALL / Xmas Eileen / MELLOWSHiP / UNIONS

・12/12(Sat) 渋谷CYCLONE
OPEN: 17:00/ START: 17:30
GUEST:SECONDWALL / 鏡トナリ


►「TOWER RECORDS福岡パルコ店&TSUTAYA presents RISE ABOVE vol.3」
2015.12.7(Mon)福岡LIVE HOUSE Queblick
►「NO MATTER LIVE」
2016.1.30 (Sat) 京都:KBSホール
 

The Winking Owl
L→R KenT(Dr), Yoma(Gu), Luiza (Vo), Ranmalu(Ba)

The Winking Owl
(ザ・ウィンキング・オウル)

ルーマニアと日本にルーツを持つボーカリストLuizaと、US夏の祭典Warped Tourにも出演経験がある超絶ギタリストYomaを中心として2010年に群馬県高崎市にて結成。US/UKのEmo/Rockを踏襲し普遍性のあるJ-POPに昇華、さらに世界観を彩るプログラミングサウンドを挿入することにより圧倒的なオリジナリティを確立し、いまだかつて日本にはなかったネクストレベルのサウンドを展開する。

2011年12月に初のEP「Deep River」をGarimpeiro Recordsから、2012年7月には盟友SECONDWALLとのスプリットシングルを自主リリース。その後も精力的な活動を続け、2013年には実験的試みとしてアコースティックミニアルバム「Voyage」をリリース。その完成度の高さで、各方面から絶賛の声を集める。2014年バンドとしてネクストステップに突入するためrui(fade)をプロデューサーとして招いてレコーディングを敢行。そして完成したのが同年9月にリリースされたミニアルバム「Supernova」。

2015年6月、「ONE OK ROCK 2015“35xxxv”JAPAN TOUR 」大阪城ホール公演でサポートアクトオーディションにエントリーした350バンドから見事選出。さらには2015年11月21日(土) OZZFEST JAPAN2015のオープニングアクトに大抜擢され出演を果たす。

Luizaが紡ぎだす神秘的で妖艶なヴォーカル、Yomaを中心とした楽器陣のテクニカルでタイトな演奏。そのハイブリッドな感性と独自の世界観には定評があり、シーンのリスナーたちやバンドマンをはじめ各方面から注目を集めはじめている。
The Winking Owl ... (まばたきするフクロウ) という、まさに夢のような名前を持つこのバンドは、これからどのような景色と可能性を魅せてくれるのだろうか。


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