マイケル・ジャクソン、最新ドキュメンタリーフィルムを含む『オフ・ザ・ウォール:デラックス・エディション』の発売が決定
マイケル・ジャクソン、最新ドキュメンタリーフィルムを含む『オフ・ザ・ウォール:デラックス・エディション』の発売が決定
2016/01/09

2016年1月7日〜2月26日のブラックヒストリー・マンス(黒人歴史月間)を記念し、マイケル・ジャクソン・エステートとソニー・レガシー・レコーディングズは、マイケル・ジャクソンが1979年に発表した革命的アルバム『オフ・ザ・ウォール』の2枚組デラックスエディション(CD+DVD/BD)が2月26日に発売されることを明らかにした(国内盤は3月上旬リリース予定)。
同作は、リマスターされたオリジナルアルバムと、スパイク・リー監督による最新ドキュメンタリーフィルム「マイケル・ジャクソンの旅:fromモータウンtoオフ・ザ・ウォール」がセットとなったもの。本ドキュメンタリーは2016年1月24日(日)にサンダンス映画祭でワールドプレミア(世界初上映)が行なわれ、テレビ初放送は2月5日(金)午後9時(US東部/西部時間)、SHOWTIMEチャンネルのオンデマンドとインターネットを通じての放送となる。SHOWTIMEでの放送後には順次世界各国で放送の予定。
マイケル・ジャクソン『オフ・ザ・ウォール』の重要性は語り尽くせない。弱冠20歳のマイケルが、唯一無二の影響力を持つ音楽スターとして、そして他に類を見ない先進的・独創的なクリエイターとしてその地位を確実なものにしたのがこのアルバムだった。ブラックアーティストとしてあらゆるレコードセールス記録を打ち破り、(ラジオ)エアプレイ、チャート、マーケティング、シーンのトレンドといった全てにおいてR&Bとポップミュージックがクロスオーバーする、ポップミュージック史上空前の“興奮の新時代”、その扉をこじ開けたのがこの作品だった。ローリング・ストーン誌の言葉を借りれば「現代のポップミュージックを形作った」のがこのアルバムだったのだ。同時代の黒人アーティストにとって、 マイケルは輝くインスピレーションの源泉となった。
アメリカの黒人社会にとって、『オフ・ザ・ウォール』は“音楽とエンタティメント”の集大成だった。アメリカ国内で、そして世界でこのアルバムが成し遂げた成功は、1970年代の終わりとはいえ、未だに黒人社会にとっては夢のような現象だったのであり、彼らが黒人文化に心から誇りを持つ大きなきっかけとなった。『オフ・ザ・ウォール』の影響力はすさまじく、ビヨンセ、ファレル・ウィリアムス、ケンドリック・ラマー、ザ・ウィークエンドといった21世紀のスーパースターたちは、みんなこのマイケルのアルバムの中に自分たちの未来の青写真を見ていたと言っても過言ではない。
マイケル・ジャクソン作詞作曲による同アルバムからの1stシングル 「今夜はドント・ストップ(Don’t Stop ‘Til You Get Enough)」でマイケルは初めてグラミーを受賞し、全米チャート、そしてインターナショナルチャートでソロとして初の#1を獲得した。
同じく全米チャート1位を獲得した「ロック・ウィズ・ユー」に加えて「オフ・ザ・ウォール」、「あの娘が消えた(She’s Out of My Life)」とヒットは続き、同じアルバムから4曲連続でBillboard Hot 100の10位以内に入るという、史上初めての快挙を成し遂げた。アルバムの商業的成功は大変なもので、2014年現在アメリカ国内で8×プラチナ・アルバムに認定され(800万枚)、全世界で3000万枚以上売れた本作は音楽史上もっとも売れたアルバムの一つとして金字塔を打ち建てている。
スパイク・リー、ジョン・ブランカ、ジョン・マクレーンがプロデュース、監督をスパイク・リーが務めた「マイケル・ジャクソンの旅:from モータウン to オフ・ザ・ウォール」は、マイケルの個人アーカイブ、今をときめくスターたちやジャクソン・ファミリーのインタビュー、そしてマイケル本人の言葉やイメージといった膨大な映像資料を丁寧に組み合わせ、子供としてスターになったデビュー当時から、記念すべきこのアルバムのリリースまでの足跡をたどった作品だ。
今までほとんど詳細が明らかにされなかったマイケルのキャリアにおける重要な時代の物語で、「マイケル・ジャクソンの旅:fromモータウンtoオフ・ザ・ウォール」 は、モータウンでのすべての始まりからCBSレコードと契約した新たな分岐点、そして伝説的プロデューサー、クインシー・ジョーンズとの出会いまでの道のりを案内してくれる。1人のまじめで、情熱家で、努力家の少年が「キング・オブ・ポップ」になるまでの、輝かしいポートレイトがそこには描き出される。
インタビュー登場人物
『オフ・ザ・ウォール』オリジナル収録曲
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