愛媛出身のロック・アイドルユニット、ひめキュンフルーツ缶が、1月10日に地元愛媛のひめぎんホール・サブホールにてワンマンライブ「HimeKyun“Run before the wind”第一章」を開催した。

カラフルに彩られた松山城がデザインされたステージにメンバーが登場すると、場内からは大歓声が上がり、リーダーの谷尾桜子が「ひめぎんホール行くよー！」と威勢良く煽ると、「モノクロビタミン」からライブがスタート。キレのいいダンスで、早くもオープニングから魅了する。岡本真依の力強く伸びるボーカルは凛とした存在感を放ち、「アンダンテ」や「ワタシダイイチキボウ」のロックチューンではパワフルかつ骨太なパフォーマンスを見せたかと思えば、「ストロベリーKISS」や「恋愛エネルギー保存の法則」ではキュンとさせるようなキュートな笑顔を見せた。

途中のMCでは、この日、奥村真友里が成人を迎えたことを報告。その後、菊原結里亜が「今日の自分に頑張れって言うために、昨日自腹でうなぎを食べた」と語ると、河野穂乃花が「私は夜中に牛丼を食べに行った」と庶民派をアピールして歓声を集めるなど、地元ならではのアットホームなシーンも見られた。新旧取り揃えたバラエティ豊かな楽曲陣を表情豊かに畳み掛けた前半戦のラストは、バラードナンバー「君と描いた未来」をじっくりと聴かせ、衣装チェンジを経て再びメンバーがステージに登場すると、疾走感溢れる「キミノミライ」から後半戦がスタート。「Seize the days！」では、奥村と菊原がステージを降りてフロアを元気良く駆け抜け、「恋が止まらない」、「キラーチューン」といったナンバーでラストに向けて会場の一体感は増していき、ラストの「ひめキュン参上！」でオーディエンスのボルテージは最高潮。ひめキュンの原点を想起させるナンバーで本編を締めくくった。

“ひめキュン”コールの大合唱で迎えられたメンバーは、アンコールで「デッドギミック」、「風前絶後」、「ラララ」と、ニューアルバムに収録される最新楽曲を初披露。「デッドギミック」は南 流石氏がダンスの振り付けをしたナンバーで、楽曲、パフォーマンス共に、新しいひめキュンの方向性を見ることができた。さらに、鳴り止まない歓声に応えたダブルアンコールで「バズワード」のイントロがかかると、ファンからメンバーへのサプライズプレゼントとしてお揃いのサイリウムが点灯し会場がミカン色に染まった。フロア一杯の愛を全身で受け止めたメンバーは、続くパンクナンバー「例えばモンスター」を全力でパフォーマンスし、最後に岡本が「最高に楽しくて最高の景色が見れて、最高に大好きなみなさんに会えて幸せでした。次はもっと大きい会場で会いましょう」と感謝の言葉を伝えた。なお、終演後のスクリーンでは2/17にアルバム『天国ギミック』が発売されることと全国ツアーの開催が発表された。