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ユナイト「ジュピタ」インタビュー
ユナイト「ジュピタ」インタビュー
2016/06/02
「ヨル」と「ヒカリ」はベースで和音を弾いている時に生まれた曲なんです。
ハク(ベース)
──続いて、「ヨル」と「ヒカリ」についてお聞きします。これはハクさんによる楽曲ですね。
ハク:この曲は、曲オケから作ってコードの進行を決めて、リズムを乗せてそこにメロディをはめるという方法で作りました。パートはこのコード進行で作りたかったので、それを形にしてみてとりあえずメロをのせてみたらサビっぽいメロディが浮かんできたので。それで、ここからサビを作っていこうと。それから、その進行でイントロができるかな? と思って進めたら見事にイントロ、Aメロも出来て。ただ、Bメロだけはメロディが先に浮かんでいました。
──その時はギターを弾きながら作ったのでしょうか?
ハク:この曲は、最初ベースで和音を弾いていて “これ曲にならないかな?” ってところから始まったんです。それを一旦置いておいてルートで弾いてみて。それから “じゃあさっきの和音のフレーズをギターで弾いたらどうなるかな” と思って弾いてみたら良い曲が出来る!と確信したんです。
──今回のシングルのために作ったということですか?
ハク:そうですね。ミドルテンポの曲を作りたいということを思っていて。ただ、ミドルテンポの曲ってライヴで披露する機会が少なじゃないですか。でも、今回のテーマがそれぞれ自由に曲を作ってOKということだったので作りました。
──歌詞はどのようなことをイメージして?
ハク:亡くなってしまったキャンゼル時代のファンに向けて書きました。やはり俺もタイムリープがターニングポイントというか、その子がキャンゼルをスゴく好きでいてくれたことを改めて思い出して、このタイミングで書くしかないなと。
──他の皆さんは曲を聴いた時の印象はいかがでしたか?
莎奈:実はハクさんも候補がもう1曲あって、俺はそっちも好きだったんです。その曲は、「ヨル」と「ヒカリ」とは全然違う作品でもっとアップテンポで好きだったんです。ただ、ハクさんの中で、その曲に対するモチベーションが下がってしまったのか、途中で頓挫しまして。それから「ヨル」と「ヒカリ」のデモを聴いたので、全然違うなと。それにハクさんの曲ってこの曲以外だと「draws」1曲だけで。「draws」は前向きな曲なのですが、2曲目がこれってめっちゃセコいやんって。デモの段階ではギターがシンプルな感じだったので、これにギタリストの2人がアレンジを加えてくれたらさらに良いものになるなと予感がありました。
LiN:莎奈さんの話にも出た「draws」がギタリストっぽい曲だったのですが、今回はベーシストが作った曲だなって。それに曲調が今ままでのユナイトにはないものだったので単純に良いなって。あと静かな曲だったので他の曲ではできないようなこともギターでできたんです。
──例えば?
LiN:ディレイを二重掛けしています。これはいつかやってみたいと思っていたので。正直CDで聴いても分かりづらいかもしれないですけど(笑)。あとは真ん中のギターソロ弾いてって言われたんですけど、俺の感情を上手く入れられたかなと。
莎奈:今回のレコーディングは準備に結構時間があったんですけど、ドラムはこの曲の後半部分はあえて何もフレーズを決めずに叩きましたね。その場でやった方が良いと思って。
──結さんの印象は?
結:優しくて暖かいので「お味噌汁」です。歌詞を読んでみてハク君の優しさが感じられるというか。あとはメロもスゴく良くて。あと、実は今回のレコーディングで一番早く歌録りが早く終わった曲なんです。やっつけ仕事でそうなったわけではなく、少ないテイク数で声がスゴく好みな感じで録れたので。
未緒:俺はハクさんの成長を感じられましたね。それこそ、ギリギリベースが弾けるからバンドをやっているみたいな頃に出会って、一緒にバンドをやり始めて少しずつ知名度が上がってきて。けど、その反面 “曲作りはなかなかできるようにならないな” って思っていたので。それで今回、この楽曲を聴いて “あぁこういう曲を作れるようになったんだな” ってしみじみしまして。トリッキーな曲ではないんですけど、3拍子というフックも効いてて洒落てます。極めてストレートな曲だと思うので、下手すればスゴくダサい曲になりかねないんですが、デモの時点でもダサくなくて。 “あぁ俺の知らないところで色々な音楽を聴いて勉強したんだな。成長したな” ってお父さんのような気持ちでした(笑)。
──歌詞にはどのような印象を?
未緒:その後に “歌詞どうするの?” って話をして、“昔応援してくれていたファンのことを考えて書こうと思います” って聞いて。さらにシンパシーを感じて、俺もそういった題材で歌詞を書いたことがあって。キャンゼルの前にやっていたバンドのファンが亡くなってしまって、何もしてあげられないのは理解しているし、何の足しにもならないんだけど、俺ができることで何かをしてあげたいなと。それは僕らができるギリギリの恩返しというか。ハク君がその子に対して “何かできることはないかな? そうだ、曲を書いてあげるよう” って。そんなことを考えてあげられるような人間になったんだなと、スゴい感動しましたね。
──ハクさんが優しい気持ちを持ち合わせているからこそ、そういった歌詞が書けるのですね。
未緒:スゴい良い子なんです、ハク君て。それこそ「味噌汁」みたいな。良いダシ効いてるなって(笑)。
莎奈:でもハクさんは自己評価で、暗い曲だって言ってましたよね。
ハク:こう “バーン” って盛り上がる箇所があるわけではないし、ちょっと上がったり下がったりするだけみたいな。だから暗いのもあるし、ベターっとしているかなって、ちょっと思っていました。
LiN:暗いからこそ、最後の一行 “君の想いも一緒に連れて行くよ” が映えるんだと、俺は5周年ワンマンで流した歌詞動画を作っていて思ったよ。それってキーセンテンスなんだよ。
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