the telephonesの石毛 輝を中心に結成され、女優・モデルの江夏詩織をボーカルに迎えた新バンド
lovefilm『lovefilm』インタビュー
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2016/08/08
何気なくInstagramを見ていた時に江夏を見つけたんです。
石毛:the telephonesが活動休止になると決まって、「次何やろう?」というところから始まるんですけど。それまでthe telephonesと並行してソロ名義でもCDを出していまして。そこで「次どんな作品を作ろうか?」という時に「自分で歌うのも有りだけど、女の子をフィーチャリングしたボーカルのソロものがやりたいな」と思いついたのがきっかけです。
──そこからどのように話を進めて行ったのですか?
石毛:当初はフルカワミキさんに頼もうかと色々考えていたんですけど。まず、僕の中でバンドとソロを一緒にやるのが美学だと思ったので、じゃあ一回ソロも終わりにしようと。そこで先ほども話した女性ボーカルというアイディアを新しいバンドに採用することになり、メンバーを探し始めました。
──活動休止が決まってすぐ?
石毛:いえ、落ち着いてきた時に「来年何しようかな?」という気持ちになった時です。さすがにスーパーニートではいけないので、何かしないといけないなと(笑)。
──the telephonesで活動を共にしてきたノブさんと一緒にやろうという思惑は最初からあったのですか?
石毛:ノブに限ってはそんな思惑もなくって感じでしたね。ただ、その時期一緒に酒を飲む機会が多くて。もちろん今もそうだし、以前から良く遊ぶ相手なんで。
──バンドのメンバーでそれだけ一緒に過ごすって珍しいですよね。
石毛:俺とノブはなんか2人で1つ見たいな感じですかね(笑)。その中で「俺、次こういうことをやろうと思ってるんでだよね」って話をポロっとしたんです。
──ノブさんは何ておっしゃったのですか?
石毛:「あ、じゃあ俺ベースやるわ」って。まぁ俺から誘ってはいないんですけど(笑)。
──他のメンバーの構想は?
石毛:いえ、ぼんやりと女の子ボーカルのバンドをやりたいという考えしかなかったです。でも、心のどこかで「ノブと一緒にバンドやるかな?」って気持ちだけはあったと思います。
──メンバーが全員決まったのはいつ頃だったのでしょうか?
石毛:去年の年末ぐらいですね。最後に入ったのが江夏です。
──江夏さんはバンド未経験ですが、彼女が加入した経緯は?
石毛:楽曲はすでに何曲か書いてあったので、女の子ボーカルを選ぶ基準というのは、逆にバンド経験が無い子が良いなと。変に染まっていないというか、感性を重視しました。実は「sise(シセ)」というアパレルブランドとのコラボも考えていたので、そのブランドの服を着て映える人を探していました。
──難しい条件ですね。
石毛:そうなんですよ。でも、ある日Instagramを見ていたら、江夏を見つけて「この子良いな」って。彼女が投稿していた写真もセンスがあって良かったんです。あとピアノを弾いている動画もあって、それがノブより全然上手かったんですよ(笑)。
──そこからどのように江夏さんへアプローチしたのですか?
石毛:直接声を掛けたのではなく、共通の友達がいたので。その人に間に入ってもらいました。
──今時というか、SNSありきのバンドメンバー集めだったのですね。
石毛:まぁ、そこで直接DM(ダイレクトメッセージ)を送ってしまうと、ナンパになってしまうので(笑)。仕事のオファーだからちゃんとしたくて。なので知り合いを通して連絡を取りました。
──それで江夏さんは即OKを出したのですか?
石毛:そうですね、the telephonesを知ってくれていたし、どちらかというとビックリしていました。でも真剣に「こういうバンドをやりたいんだ」って伝えたら、結構考えていることが似ている部分があって。
──似ている部分というのは?
石毛:カルチャーだったり、服と音楽に対しての考えだとか。でも、この時はまだ彼女の歌声は聴いていなかったんです。話をしてみてスゴい盛り上がったんですけど、「まだ(正式加入か)どうかわからないよ」と伝えていました。
──他にも候補がいたということですか?
石毛:その後に何人か当たろうと思っていたんですけど、候補はいませんでした(笑)。ただ一人目の候補者で決まるはずがないと思っていたので。だから慎重に選んだんですけど、実際にいざスタジオに入って楽曲を歌ってもらった瞬間に、「バーン!」とピースがハマる感じがして。それで「あぁ、きたなこれ」と。
──他のメンバーのリアクションは?
石毛:二人の顔を見たら、僕と同じような表情をしていて、「決まったな」と言っていました。そこで初めて正式加入が決定しました。
──石毛さんが感じる江夏さんの魅力とは何でしょうか?
石毛:“危うさ” ですかね。
──それはどういった意味なのですか?
石毛:繊細なんです。何というか陰と陽がハッキリしていて、スゴい気分屋の部分があって(笑)。歌の言葉に感情を乗せるのが上手で、その歌声というかステージングの良さだったりと、儚さという魅力を持ち合わせたボーカリストなんです。だから聴いていて伝わりやすいなと。
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