今週、カムバック・シングル「シェイプ・オブ・ユー」が、Spotifyにおける1日の累計ストリーミング数7,940,950回を叩き出し、長らくトップであったアデルの記録を更新したエド・シーラン。

2014年にリリースした2ndアルバム『×(マルティプライ)』で、"世界で最も多くのセールスを記録した男性ソロアーティスト"の称号を獲得。念願のグラミー賞主要部門を受賞し、自身のオフィシャルYouTubeのトータル閲覧数は36億回を突破し、アルバム売上は全世界で2300マン枚を記録しているほか、全世界でのストリーミング回数は現在までに94億回を超えている。

そんな彼の3作目となるスタジオアルバム『÷(ディバイド)』が、2017年に世界でリリースされる作品の中でも絶大な注目を集めるのは当然だ。新たな方向性を求めて自分の限界に挑み続け、無尽蔵にも思える音楽の語彙を駆使して手つかずの領域を開拓し続けてきたエドは、個人的な体験や題材をインスピレーションに、極めて私的な旅へと聴き手を連れ出す。

振り返るのは過去の恋愛、家族の思い出、彼の音楽キャリア、世界を旅した2016年の休暇中のことなど様々だ。音使いの美しい感動的なバラード、ヒップホップ・ビートに乗せた情熱的なラップ、時代を問わないアコースティック・ギターの名曲、そして革新的で一風変わったポップミュージック。『÷(ディバイド)』の音楽性には隙がない。

エドの申し分ないギタープレイ、比類のない叙情性、制約のない音楽的審美眼、そして耳障りなほど正直で得てして自伝的な物語性。本作はそのすべてを網羅しつつ、その狭間にあるものをことごとく曝け出す。愛されてやまない才能の持ち主である彼が、世界中で確実にファンを集めてきた理由の一部はそこにある。

音をとっても題材をとっても、今の時代を大いに反映している『÷(ディバイド)』が改めて教えてくれるのは、エドが世界で最も進んだ思考を持つ多彩な吟遊詩人の一人であるということだ。加えて、彼はアルバム・アートワークのコンセプトを創り上げ、ジャケットを自ら描いてもいる。

現在iTunes Storeにてプレオーダーも実施されており、予約をすると先行シングルの2曲「シェイプ・オブ・ユー」と「キャッスル・オン・ザ・ヒル」がダウンロード可能となる。

iTunes Store（予約）
https://itunes.apple.com/jp/album/deluxe/id1193701079?app=itunes