音と音楽の専門家集団によるグローバルニッチ企業
ズーム、東証JASDAQに上場!
ズーム、東証JASDAQに上場!
2017/03/30

平成29年3月28日、株式会社ズームが東京証券取引所JASDAQスタンダード市場に上場した。ここでは、ズーム広報から届いたニュースリリースと飯島社長のコメントを掲載したいと思う。
◎ニュースリリース
平成29年3月28日、株式会社ズーム(コード6694)は、東京証券取引所JASDAQスタンダード市場に上場いたしました。 ここに謹んでご報告申し上げますとともに、製品のユーザーの皆様、お取引様、株主の皆様、そして今日まで当社に関 わっていただいた全てのステークホルダーの皆様のご支援の賜物と、心より御礼申し上げます。
今後も「We’re For Creators」というタグラインのもと、音と音楽の専門家集団によるグローバルニッチ企業として、 社会の平和と発展に貢献し、業績の拡大およびブランド価値の向上に努めてまいります。
株式上場を機に、当社は社会の公器としての責任を自覚し、広く社会に貢献できる企業となるよう、役員および 社員一丸となって精励してまいる所存でございます。 皆様におかれましては、引き続き変わらぬご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

◎飯島社長のコメント
ズームは1983年、楽器の街お茶の水にほど近く、あらゆる電子部品が歩いて5分で手に入る街(当時)、東京の秋葉原で誕生しました。自社ブランド製品を発売する事を夢見てひたすら働きましたが、実現は7年後の1990年まで待つ事となります。資金を調達し、他の仕事を断り、昼食は弁当持参に変え、まずは1年を費やしてカスタムDSPを開発しました。さらに1年後、不退転の覚悟で製品化したZOOM 9002(ナインダブルオーツー)は、手の平サイズのマルチエフェクターとして世界最大の楽器見本市NAMMショーで話題となり、楽器市場におけるZOOMブランドの地位を確かなものとしました。
そのレガシーを受け継ぎ、当社は先端技術を応用した製品で世界を変えたいと考えていますが、その原点は私自身の体験にあります。中学生の頃、学校から義務付けられていたNHKラジオの「基礎英語」を、放送後にも繰り返し聴きたいと思い、ソニーが発売したばかりのカセットテープレコーダーを買ってもらったのです。比較検討したいくつかの他社製品では、太い磁気テープがむき出しの直径200mmもあるオープンリールが2本回っていましたが、同じ機能が手のひらに収まるカセットカートリッジに収まったという、その体験をした時の驚きと感動は、やがてエンジニアとなって「ソニーの様な製品を作りたい」と志を抱く原点となりました。そんな一生の記憶に残るような体験を提供する企業になるため、当社には「商品開発5ヶ条」と「行動規範5ヶ条」が定められています。それらを具現化した製品と社員によって、当社は100年続くブランドを目指してまいります。
最初の製品9002の発売当時、EMSという言葉はまだ存在せず、工場を建てる資金がないという理由で製造を請け負ってくれる外注先を探しましたが、今ではそれが当社の強みの一つになり、固定費率の低いファブレス企業となりました。まさに「人間万事塞翁が馬」という故事の通りであり、成功は自分の力だけで成し得るものではありません。今日の当社があるのは、あらゆるステークホルダーの皆さんに出会えたおかげであり、この場を借りて深謝致しますと共に、今後とも引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。
2017年3月
代表取締役CEO 飯島 雅宏
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