【PR】サウンド・デザイナー8月号本日発売
ギターへのコンプ/EQのかけ方をプロに聞いてきました。
ギターへのコンプ/EQのかけ方をプロに聞いてきました。
2019/07/09
音楽雑誌サウンド・デザイナー8月号(2019)では、ギターを引き立たせる「コンプ」と「EQ」のかけ方について、プロのギタリスト/エンジニアの方々にインタビューをしています。そのプレビュー版として、エンジニアの小嶋”ojjy”淳一朗氏とギタリスト/作・編曲家のjunchi.氏の、インタビューの一部を抜粋して紹介します。
取材・文:本多理人(サウンド・デザイナー編集部) 写真:生井秀樹
右=小嶋"ojjy"淳一朗(オジマ・オジー・ジュンイチロウ)
東京・中野に拠点を置くBUNGEE STUDIOのレコーディングエンジニア。高校卒業後に渡米し、LAのSound Master Recording Engineer Schoolsでエンジニアリングを学ぶ。帰国後は数多くの作品に携わり、ポップスからヘヴィなバンドサウンド、ライブミックスや映画のサントラまで、幅広く手掛けている。
左=junchi.(ジュンチ)
2008年「High Speed Boyz」に作曲者兼ギタリストとして参加(2011年脱退)。現在は自身のバンド「chasedown」で活動しながら、数多くのアーティスト(HYDE、hitomi、土屋アンナ、小野賢章、GARNiDELiAなど)のツアーサポートやレコーディングを手掛け、作・編曲家としても幅広く活躍している。
まずは、どんな時にギター録音でコンプやEQを使うのかを、ojjy氏に聞いてみました。
「クリーンのカッティングを録る場合は、リミッターをかけて、ピークを少し抑えてあげることがあります。コンプをかけた方がツブが揃うし、ゴーストノートもちゃんと聴こえるようになりますからね。小さい音の底上げもできて、ニュアンスも聴き取りやすくなります」。
そこで実際に、junchi.氏の演奏をojjy氏に録音してもらったのが下の音源です。
また、junchi.氏によれば「以前、歪み系のギターソロを録った時に、あるエンジニアさんにアウトボードのコンプをつないでもらったら、弾きやすくなったことがありました。(中略)タッチ感やサスティンとか、ニュアンスを殺さずに音を伸ばすことができるのが目からウロコでしたね」とのこと。
実際に歪みサウンドにコンプをかけると、こんな感じに聴こえ方が変わります。
ミキシングの時は、ウェイヴスKramer HLS Channel(チャンネルストリップのプラグイン。以下「HLS」と表記)を使用しているというojjy氏。これのEQで調整できる周波数が、ギタートラックにうまくハマるそうです。その効果を実際に聴いてみましょう。
また、よく使っているプラグインのコンプはウェイヴスCLA-76だそうです。ギターの倍音感が増えるので、REVISIONは「BLUEY」モードを利用しているのだとか。
今回の取材では、ギターアンプのトーンを操作する際に気をつけていることについても教えてくれました。
「高域の“シャー”という音が大きく出ないようにしています。(中略)アンプのトーンで、トレブルとプレゼンスの調整をシビアにやります」(junchi.)
プレゼンスを上げ過ぎてしまうのは、ギタリストが陥りがちな問題なんだとか。それが原因で、こんな感じの音になってしまいます。
この耳障りな高域の成分を、録音後に消すのは難しいそうなので、あらかじめプレゼンスを慎重に調整した方が良さそうです。
このように宅録ギタリストが知って得する、コンプとEQのお話が次々と飛び出してきます。
詳しくは本日発売のサウンド・デザイナー8月号をチェックしてみてください。
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特集
音作り/録音/MIXで使う
ギターが引き立つコンプ&EQのかけ方
[INDEX]
●INTRODUCTION「スタジオ作品のギターサウンドにはコンプとEQが何回も使われている」
●人気ギタリスト8人がズバリ回答! ギターの音作り/録音/MIXで使うCOMP&EQアンケート
●ギタリスト&エンジニアのCOMP&EQテク拝見
春畑道哉〈TUBE〉
神田ジョン〈PENGUIN RESEARCH〉
圭〈BAROQUE〉
taka〈ミオヤマザキ〉
小林祐介〈THE NOVEMBERS〉
小嶋“ojjy"淳一朗 & junchi.
●EQとコンプの使い方を覚えよう
●名曲の“おいしい"EQ&コンプ処理を再現!
●ハード&ソフトの注目モデルをギタリスト&エンジニアが徹底レビュー
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