「PAN」のうまい振り方

ギタートラック編
【パンニングの基本テクニック2】

ギタートラック編【パンニングの基本テクニック2】

2015/09/29


ここでは実際にパンを動かして、各パートの配置と音像を決めていくワザを紹介していこう。だが、「配置をする」と言っても、どのパートをどこに置いたらいいのか、最初は見当がつかないだろう。まずは、パート別の基本的な定位の例と、曲調や編成によるパンニングの一例を紹介しよう。これを参考に、ステレオミックスを構築していくコツをつかんでほしい。
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アコースティックギターが1本の場合、センターに定位させてからステレオイメージャーで広がりを出すという手法もある

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ウェイヴスPS22を使うと、周波数帯域別に広げるポイントを設定できる。低域はモノラルで、高域をステレオにすることも可能だ

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ギターが2本の場合は、左右に振ることによって壁のような広がりを出すことができる。左右の振り幅は曲調によって調整する

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曲中の間奏でギターソロが入ってくる場面では、ギターソロをセンターに置きつつ、エフェクトなどで左右に飛ばすことも多い

 ギターの場合は、何本ダビングされているかで定位のさせ方が変わってくる。ギターが1本のみの場合は様々な定位の方法があるが、センターに置いてウェイヴスPS22のようなステレオイメージャー系のプラグインで広がりを出すと、音像が淡くなって密度が薄くなり、ボーカルなどとのぶつかり具合をやわらげることが可能だ。また、ギターを左右どちらかに振って、ディレイをかけてディレイ成分を反対の定位に飛ばすというテクニックもある。
 ギターが2本ある場合は、左右に振ると広がりを出すことができ、1本しかない時よりもバランスは取りやすい。ギターの壁を作るような感じで、曲調に合わせて広げ具合を調整してみることがポイントだ。

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