エンジニア飛澤正人が解説!

イコライジングを的確に行なうには
「周波数」を知ることが大事

イコライジングを的確に行なうには「周波数」を知ることが大事

2015/10/20


EQ=イコライジングは、レコーディングとミキシングのどちらにも必要で音創りにおいて最も重要なテクニックの中のひとつです。そして、このEQをする上でまず理解しておいて欲しいこと、それが「周波数」です。ミキシング全体としても“どの周波数帯域をどの楽器が支配するのか”など、各音源が主張する帯域、また必要のない帯域に敏感になることが、楽曲をまとめあげる上でとても重要になってくるのです。


周波数とは?

 イコライジングを的確にするにはまず「周波数」が何であるかを知ること。
EQをする時に必ず目にする、この周波数について簡単に説明しておきましょう。


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 周波数とは、1秒間に繰り返される電気振動の回数のことで、単位は「Hz」(ヘルツ)で表されます。実際に人の耳に到達する音は、音源から発せられた“音波”が空気を伝わり鼓膜を振動させることで認識されます。その1秒間に繰り返される波の周期数が少ないほど音程が低く、多くなれば音程も高くなっていきます。(図1)

 つまり、人の鼓膜はその波長を敏感に感じ取って“音程”として認識している訳です。ちなみに周波数が倍になれば音程は“1オクターブ上がる”ということもぜひ覚えておいて下さい。


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