「PAN」のうまい振り方

ロック系バンドサウンド編(多重録音)
【パンニングの基本テクニック3】

ロック系バンドサウンド編(多重録音)【パンニングの基本テクニック3】

2015/09/29


ここでは実際にパンを動かして、各パートの配置と音像を決めていくワザを紹介していこう。だが、「配置をする」と言っても、どのパートをどこに置いたらいいのか、最初は見当がつかないだろう。まずは、パート別の基本的な定位の例と、曲調や編成によるパンニングの一例を紹介しよう。これを参考に、ステレオミックスを構築していくコツをつかんでほしい。

 多重録音を使ってのバンド作品となると、ミックス時の定位バランスも一発録りの時とは変わってくる。まず、ギターは1本ではなく、もう1本同じフレーズをユニゾンでオーバーダビングして左右に振り分けることが可能だ。そうすることで、壁のような厚みとステレオ感を出すことができる。
 コーラスパートも、低音パートと高音パートを明確に分けて定位させるだけではなく、例えばダブリングを使って厚みを出すことで、ステレオ感も出すことができる。
 エフェクトを併用する方法としては、ステレオイメージャーを使って、輪郭を滲ませるというのもできるだろう。

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