デビュー曲「キミじゃなきゃ」が10代女子を中心にTwitter上で話題を呼び、“恋がしたくなる歌声” として注目の女性シンガーソングライター、FUKI。そんな彼女が1stフルアルバム『LOVE DIARY』を9月21日にリリースする。本作は、彼女が絶大な信頼を寄せるプロデューサーEIGO氏と共に、 “365日がラブソング” をテーマに作成された意欲作だ。ここではアルバム収録曲の制作エピソードを中心に、作曲や作詞の具体的な方法についても聞いてみた。ファン必見のインタビューだ。

取材：橋本周大（編集部）

──今回のアルバムには、様々な世界観の楽曲が収録されていますよね？

FUKI：はい。私はこれまで恋愛の楽曲が多かったのですが、今回のアルバムでは恋愛だけでなく、家族への愛情や仲間に向けた想いなど、そういう色々な意味での “愛” や “LOVE” をコンセプトにした楽曲を収録しています。

──「365日がラブソング」をテーマにされたそうですね？

FUKI：日々の中で思うことや感じたことを歌にしました。毎日でも聴けるというのがテーマです。なので様々なシチュエーション曲を詰め込んでいます。

──アルバムタイトルはすぐに決まったのですか？

FUKI：いえ、そんなことはなかったです。いくつか候補があったんですけど、“日記を読んでいるような毎日”と “ラブソングを詰め込んだ” という意味合いも出したくて。ある時、ポッと頭に浮かんできました。

──収録曲の中で一番最初に作った曲は？

FUKI：今作はアルバムのために作った曲の他に、昔作った曲もあって。一番古いのは「泣きたいんでしょ？」かな。

──いつ頃に作られたのですか？

FUKI：高校三年生ぐらいです。今回やっとアルバムに収録する運びになりました。

──今作には絶対入れたいと？

FUKI：そうですね。この曲はずっと大好きで、ライブでも毎回歌っているんです。それにファンの方にも人気が高くて。

──どのような想いを込めた楽曲なのでしょうか？

FUKI：この曲は当時悩んでいた自分に向けた曲になっています。

──ちなみに、歌詞はどこから書かれたのですか？

FUKI：最初はサビからです。サビの「泣きたいんでしょ」っていうフレーズがスゴく気に入っていて。やはり自分の背中を押す応援ソングとして作っているので。それからAメロ、Bメロと順に話し言葉のように書き上げました。で、その後にメロディを考えたかな。

──FUKIさんはいつも歌詞から書く派ですか？

FUKI：曲作りに関してあまり決めごとはないです。歌詞が先にあったら、ピアノでコードを弾きながらそれに合うメロディを作ったり。メロディから先に出来る場合もあります。

──「泣きたいんでしょ」もピアノを弾きながら作られたのですか？

FUKI：いえ、違いますね。実は当時ピアノが弾けなかったので。

──では、レコーディングで心掛けた点は？

FUKI：ラップ調というか早口なフレーズが多いので、語りかけるように応援するというイメージで歌いました。