ライブ演奏にオススメのワイヤレスシステム(ボーカル用)

【レビュー】AKG「WMS40 PRO MINI VOCAL SET」

【レビュー】AKG「WMS40 PRO MINI VOCAL SET」

2017/06/14


クリアなサウンドが特徴のコストパフォーマンスに優れたモデル

AKG
WMS40 PRO MINI VOCAL SET 
オープンプライス(¥13,000前後)

問:ヒビノ㈱ ヒビノプロオーディオセールス Div.
TEL:03-5783-3110
http://www.hibino.co.jp/



 

非常に軽くてシンプルで、値段もお手頃なのがうれしいですね。レシーバーとマイクの電源をオンにするだけで、すぐに使えます。あと、他のハンドヘルド型送信機は目立たない部分にスイッチがあるんですけど、これはわかりやすいところに付いているので操作がしやすいです。送信機も単三電池1本で30時間持ちますし、受信機のLEDでクリップノイズの有無や接続の確認もできるので、ワイヤレスマイクが初めての人でもワイヤードマイクの感覚で使えると思います。
音質の傾向はオーソドックスで、歌いやすいと思います。それと、余計な低音がないので、すごく聴きやすかったですね。言葉がハッキリと伝わるクリアなサウンドが特徴で、ライブでシンガーのメロディラインや歌詞をハッキリ聴かせたい場合に向いていると思います。指向性が狭いので、他のパートの被りを防ぐことができますし、ハウリングにも強いです。
非常にコストパフォーマンスが高い、最初の1台としても最適なモデルだと思います。

製品概要】
免許取得の必要がないB帯域を使った、1チャンネル受信機「SR40 MINI PRO」と、ハンドヘルド型送信機「HT40 MINI PRO」によるワイヤレスパッケージ。単3アルカリ乾電池1本で約30時間の稼働が可能で、同一会場で最大2chまで同時に利用できる。定評のあるAKGサウンドを高いコストパフォーマンスで実現しているため、初心者にもオススメだ。

【SPEC】
《送信機》●重量:192g ●外形寸法:53×228mm
《受信機》●重量:466g ●外形寸法:約134(W)×132(D)×43(H)mm


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エンジニア
永瀬晃司

1984年生まれ。フリーの音響エンジニアを経て、2011年に株式会社イーストサウンドに入社。同社が経営するライブハウス、「Live House Hearts」にてチーフエンジニアを務めている。現在はツアーを行なうバンドへの同行や野外フェスの仕事など、音楽関係全般のエンジニアとして活躍している。

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ライブハウス
西川口 Live House HEARTS

今回の試奏は東京の西川口にある「Live House Hearts」にて行なわれた。天井高4mの広々としたホールに加え、カフェのような居心地のいいラウンジも用意されているなど、快適な空間作りが印象的だ

【試奏環境】
今回は、各モデルの受信機をステージ上に設置して、フロア側でお客さんに聴かせるためのハウススピーカーと、プレイヤーが耳にするステージ上のシンプルなモニタースピーカーの両方でマイクの特性をチェックしています。
普段のマイクはシュアSM58を使っているので、そのサウンドを基準にハイやミッド、ローの出方をチェックしました。ちなみにその際、「チェック、ワンツー、ハロー」という言葉を連続してしゃべると、すべての母音と特徴的な子音が含まるので、音の特性が正確に判断できます。
また、ワイヤレスマイクは下部の電池ケース部分に送信機が入っているので、電波の感度が変わらないように、そこを手で持たないように気を付けることも大切です。

【試奏したモデル】
AKG「WMS40 PRO MINI VOCAL SET」
オーディオテクニカ「ATW-1102」
サムソン・オーディオ「Concert 99 Handheld」
シュア「SVX24/PG58」
Line 6「XD-V55 Handheld」

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