J-POPのヒット曲を例に解説!

ひとつのコード進行に様々なメロディを付ける(その3)【コード進行の例:F/G/Em/Am】

ひとつのコード進行に様々なメロディを付ける(その3)【コード進行の例:F/G/Em/Am】

2015/11/06


世の中には、同じコード進行なのにメロディがまったく違う曲がたくさんあります。このコーナーでは、ひとつのコード進行に対して様々なタイプのメロディを付ける方法を、J-POPのヒット曲のメロディを参考例に挙げながら解説しましょう。今回は、サビに使える感動系コード進行「F/G/Em/Am」を使ったものです。


【譜例1】サビを盛り上げる勢いを持ったメロディ



このようなメロディの場合、全体的に音程の上がり下がりが激しく、音数も多いうえにシンコペーションもあるため、メロディそのものに勢いがあり、コード進行と相まって上昇感が出ています。参考曲のスキマスイッチ「全力少年」のようにAメロとBメロを地味にしておいて、サビで大きく盛り上げたい時には最適なメロディです。

スキマスイッチ
「全力少年」
収録アルバム
『POPMAN’S WORLD
~All Time Best 2003-2013~』
Aliora Japan/AUGUSTA
AUCL-136~7
 

【譜例2】ダンスミュージックに合うメロディ



 譜例は、2拍ごとにコードが変化するタイプのサビです。「LOVEマシーン」のようなダンスミュージックの場合、リズムが曲を引っぱっていくため、メロディの符割はあまり複雑にせずにバックに合わせてパターン化するとマッチしやすくなり、音程もやや単調にすることでメロディをキャッチーにすることができます。

参考曲
モーニング娘。
「LOVEマシーン」
収録アルバム
『モーニング娘。ALL SINGLES COMPLETE
~10th ANNIVERSARY~』
ZETIMA
EPCE-5508~9
 

【譜例3】4小節で1パターンのバラード系メロディ


 米米CLUBの大ヒット曲としておなじみのバラードナンバー「君がいるだけで」のサビも、「LOVEマシーン」と同様に2拍ごとにコードが変化する形になっています。ただし、「F→G→Em→Am」のコード進行を2回繰り返す間、メロディラインがずっとつながっているため、“4小節で1パターン”のメロディになっているのが特徴です。

参考曲
米米CLUB
「君がいるだけで」
収録アルバム
『米~Best of Best~』
ソニーレコーズ
SRCL-5996/7
 

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