J-POPのヒット曲から学ぶ
アレンジ/編曲の方法を分析!(参考曲:Superfly「愛をこめて花束を」)
アレンジ/編曲の方法を分析!(参考曲:Superfly「愛をこめて花束を」)
2015/12/13
ここではロックからポップス、ダンス系まで、様々なジャンルのヒット曲を例に、それぞれのアレンジの耳を引くポイントを分析していきます。また、各ポイントのフレーズを試聴できるので、記事を読みながらアレンジのコツがつかめます。
※ここでは、すべての曲を「キ=Cメジャー」に置き換えて解説しています。また、メロディは参考曲にインスパイアされて作ったオリジナルフレーズです
※ここでは、すべての曲を「キ=Cメジャー」に置き換えて解説しています。また、メロディは参考曲にインスパイアされて作ったオリジナルフレーズです
王道バラードに隠された盛り上げポイントに注目!(BPM=81)
この壮大なバラードナンバーは、力強いボーカルのバックでリズム隊とギターやピアノが一丸となって曲を盛り上げています。基本的に「Aメロ→Aメロ→Bメロ→サビ」というシンプルな構成ですが、2回目のサビ後のブリッジ部分(3:07~)で転調してブルージーでロックなアレンジになり、その後でさらに転調して元のキーに戻るというダイナミックな展開で、飽きさせないアレンジになっています。
Bメロ コード進行を工夫して歌メロの印象をもっと強くする(1:05~)
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Bメロでは、この曲のキーである「Cメジャー」のダイアトニックコードにはない「E7」が突如出現し、それがメロディにも影響しています。人間は予想しない音や展開がくると、それがとても印象に残ります。「Aメロ→Bメロがありきたりで、サビ前にダレる」と 感じる時は、このように通常は使わないコードを入れて、サビまでのコード進行をうまく工夫してみましょう。
サビ 音数の多い歌メロと ストリングスの対比がキモ(1:26~)
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このサビは、歌詞を訴えかけるように歌われており、16分音符と8分音符の細かい譜割になっています。しかし、そのバックのストリングスは、ロングトーンを使ったり、ゆっくりと下降するアレンジになっています。歌が盛り上がると、つい他の楽器も音数を多くしたくなりますが、そうすると曲全体の印象が慌ただしくなり、歌が目立たなくなります。バラードの曲は、このようにあくまでも“歌”を主役に据えたアレンジを心掛けましょう。
ブリッジ ブルージーに転調した後自然にバラード調に戻す(3:07~)
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2コーラス後に突如現われるブルージーでロックなブリッジ部分は、バラード調に戻る時に違和感が出ないようにコード進行を工夫しています。導入部は、キーのCメジャーに7thを付けて「C7→F7」を繰り返してブルース感を増して、バラード部に戻る際は「A♭→B♭→C」と「つなぎコード」を使って1度ずつ上昇して勢いを付けています。このように、急な転調をする時は調と調を自然にくっ付ける「つなぎコード」が有効なのです。
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