作曲の手順とコツをレクチャー
初心者のための作曲法「第15回:ドラムパターンの作り方」
初心者のための作曲法「第15回:ドラムパターンの作り方」
2015/12/12
曲作りの基本を解説する連載「初心者のための作曲法」の第15回(最終回)。ベースのフレーズができたらをドラムパターンをつけてみよう。前回に引き続き、「スタンダードなコード進行」を例に、曲の各セクションで使われる定番のパターン例を紹介していくので、フレーズ作りの参考にしてほしい。
ギターで作ったスタンダードなコード進行
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打ち込み表の見方
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イントロ/間奏/アウトロ
1.ベースのリズムに合わせない流れるようなパターン
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1は、前回で紹介したベースの「イントロ/間奏/アウトロ」の1のパターンに合うパターンだ。イントロということで、少しラフなイメージにして、あえてベースのアクセントに合わせていない。もし勢いを付けたいのなら、キックを「ドド」っと16分音符で入れるといいだろう。
2.ライドシンバルを使ったきらびやかなパターン
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2は、ハイハットの代わりにライドシンバルを使ったパターンだ。キックとスネアがシンプルな場合でも、ライドが入るだけでハデに聴こえるので、イントロなどで使うと効果的だ。
Aメロ
1.ベースのリズムに合わせて休符を取り入れるパターン
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1は、前回のベースの「Aメロ」1のパターンに合わせて、休符を取り入れてみた。ベースと一緒に5音目に音を入れないことで一体感が出て、「リズム隊」というイメージが明確になる。また、このパターンはハネていなくてもグルーヴィーに感じさせることができるのも特徴だ。
2.スネアの位置をズラす意表を突いたパターン
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2は、Aメロからハデにしたい場合などに使われる、コードの構成音を分割したアルペジオ風のラインだ。音数を多く使い、オクターブ上の音も入れているので、アグレッシブな感じが出る。
Bメロ
1.オープンハイハットを入れたファンキーなパターン
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1は、ハイハットをオープンにしたファンク風のパターンだ。「チッチッチッチッ」という一般的なパターンではなく、「ドッチードッチー」と裏拍にアクセントを入れることで、ファンクやスカ風になる。オープンハイハットの代わりに、ライドシンバルを入れてもいい。
2.キックの位置をズラしたバラードに多用されるパターン
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2は、バラードなどで使われるキックの位置をズラすパターンだ。AメロからBメロなど、曲のセクションの切り替えを明確にすることができ、ベースと一緒にリズムを合わせるとより効果的だ。
サビ
1. 16ビートで派手なイメージを演出するパターン
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1は基本は8ビートだが、2拍目と4拍目にスネアを細かく入れることで、16ビートのリズムを作っている。音数が多く、それだけでハデになるので、サビなどの盛り上げたいポイントで使おう。ただし、たんに音数を増やすとうるさくなるだけなので、ベースとアクセントを合わせるようにしよう。
2.スネアとキックを入れ替えるパターン
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2は、スネアとキックの打点のタイミングを入れ替えたパターンだ。これはファンクやポップスなどでよく使われ、勢いのあるリズムを刻むことができる。
楽曲にアクセントを付けるテクニック
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楽曲が単調に感じられる時には、サビの前でブレイクを入れたり、ドラムだけミュートするといったテクニックがある。また、サビの前に同じフレーズを1小節増やして、サビへの期待感を煽るという手法も有効だ。こういった構成を考えることも、聴き手を飽きさせないポイントになるのだ。
文:藤井 浩
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