感覚的にコード進行を作るためのポイントを紹介
初心者必見! コード進行の作り方「第5回 テンションを加えて雰囲気を変えてみる」
初心者必見! コード進行の作り方「第5回 テンションを加えて雰囲気を変えてみる」
2016/01/07
コード進行を作っていくためのポイントをご紹介する連載企画「コード進行の作り方」の第5回。シンプルでストレートなコードも、豊かな響きやシャレた響きを生む音を加えることで、オシャレに変身させることができます。この音のことを「テンション」と呼びます。テンションを使えば、カジュアルでポップな曲調からアダルトなしっとりした曲調まで、同じコード進行でもガラリと違った雰囲気を作り出すことが可能です。ただし、オシャレなコードがハマる曲と、ストレートなコードにした方がカッコいい曲があるので、うまく使い分けましょう。
文:平沢栄司
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この連載では、コード進行の仕組みを理解しやすいように、曲のキーを「Cメジャー」に統一して解説を行なう
7度や9度の音を加えてみよう
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コードの基本形は、ルートの音を1度として、「1度、3度、5度」の3つの音が重なって出来ています。例えば、「C」は「ド、ミ、ソ」の3つの音から成る和音です。ここに7度の「シ」を加えて4声の和音にしたり、1度の音をベースに任せて、9度の「レ」を加えて4声の和音にしたものが「テンションコード」と呼ばれるシャレた響きの和音の正体です。ここまでに紹介したコード進行も、テンションコードに変えて演奏すると、グッとオシャレで大人っぽい雰囲気になります。なお、メジャーコードとマイナーコードでは7度の音が半音だけ違うので注意しましょう。
有名アーティスト曲での例
例1(参考曲:JUJU「Distance」)
F△7→Em7→Am7→Dm7→G7(9)→C△7
こちらはちょっと影のある、しっとりした大人のバラードのコード進行です。すべてのコードに7度の音(7th)が入っていますが、特に、メジャーコードの△7thの音がポイントになっています。試しに7thを省いて弾くと、雰囲気がガラリと変わって聴こえることがわかるでしょう。
例2(参考曲:山下達郎「愛を教えて」)
6→2→5→1
Am7(9)→Dm7(9)→G7(9)→C△7(9)
この例はミディアムテンポのオシャレなポップスのコード進行です。「6→2→5→1」という典型的な循環コードですが、全編に7thや9thの音をちりばめることで、都会的で大人っぽい響きを生み出しています。こちらも素のコードで弾くと、まったく違う曲のように聴こえます。
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