次世代を担う若き新バンドが1stアルバムをリリース!
CLØWD『TENDERLOIN』インタビュー
CLØWD『TENDERLOIN』インタビュー
2016/09/04
アー写撮影の一週間前にドラムが「辞めたい」と言ってきたんです。
猟平(ベース)
──まず、バンド結成の経緯について教えてください。
猟平:もともと、僕が以前活動していたバンドが終わるというのが決まった時に、メンバーを探そうと思ったのがキッカケで。
──すぐに新しいバンドをやりたいと?
猟平:はい、どうしてもバンドがやりたくて。ただ前のバンドは “一生をかけて!” というよりも、とにかくヴォーカルについていこうと思っていたんです。なのでヴォーカルが「辞めたい」って言ったらすべてが終わりだなと。ただ次にやるバンドは自分の意志で “一生をかけて終わらないバンド” を目指してメンバーを探し始めました。
──では最初に加入が決まったのは?
猟平:まず最初に出会ったのがギターの冬真で。僕が、彼の前のバンドのヴォーカルと付き合いがあって紹介してもらったんです。そのバンドのライヴを見に行ったり、挨拶もしていたり面識はあったんです。正直そこまでピンときてはなくて。でもある時、そのバンドメンバーから「うちのバンド解散するから冬真のことよろしくね!」って言われたんです(笑)。
──突然ですね。
猟平:「いやいや、よろしくも何も!」と思いましたし、正直そんなに良いイメージを抱いていなかったので。でもライヴを見たら「あれ? カッコ良くない?」って(笑)。
──それまでのイメージから一新されたのですね。
猟平:しかもそれだけではなくて、バンドの中で一番しっかりしていたんです。
──なるほど。冬真さんはそのヴォーカルの方が猟平さんに「よろしく」と伝えてたのは?
冬真:まったく知らなかったです。ただ、僕は前のバンドで一番年下だったので、弟みたいに思ってくれていて。自分達がもうバンドを引退するのに、「冬真はまたバンドをやるだろう」と思って猟平に声を掛けてくれていたみたいで。それである時のライヴで3人で話していた時に、ヴォーカルが猟平に「じゃあよろしく!」って(笑)。
猟平:結構唐突な奴なんですよ(笑)。でも、そいつのアプローチがなかったら自分から声は掛けなかったと思うので。今思えばあれがなかったら、どうなっていたか。
冬真:うん。ぶっちゃけ、俺もバンドを辞めようと思っていたんで。
猟平:偶然、地元が一緒というのもあって、さらに仲良くなって「じゃあ駅前で話そうか」となりまして。それで夜遅くから朝方までバンドのことを色々と話しました。
──共通点が多かったのですね。
猟平:そうですね、だから音楽性よりも先に「こういうバンドをやりたいんだよね」っていうビジョンがマッチしていたんです。人間性だとかシンパシー的な部分が一番強くて。結局バンドって人間関係や精神論で成り立っていて、音楽性というのはヴォーカルに対して合わせていくものだと思っているんです。
──それはいつ頃だったのですか?
猟平:その時が2013年の夏頃で、そこから結構時間が掛かったかな。
冬真:1年ちょいくらいメンバー探しに奔走していました。
──そうだったのですね。
猟平:他のメンバーもどんどん決まっていて、「これはいける!」と。
──それだけ手応えがあったのにも関わらず、始動前にメンバーが抜けてしまった理由は?
猟平:僕は「バンドは体育会系! ガッツが大事だ!」という考えのもとに動いていたのですが、「そういうのには付いていけない」とか「将来が不安だ」と言われまして。それで決まっていたメンバーも徐々に抜けて行き、僕と冬真だけに戻ってしましました。
──振り出しに戻ってしまいましたね。
猟平:それから再びメンバー探しを始めて、同時期ぐらいにKØUと庵の加入が決まりました。当時、僕と冬真は週4くらいでライヴハウスに通っていたんですけど、ライヴハウスの方のご好意でいつでも見に行けたんです。そんな中でKØUのバンドのライヴを見る機会があって。
──その時のKØUさんの印象は?
猟平:全然良い印象がなくて。
KØU:自分自身も思うところがあったので何とも言えないです(笑)。
猟平:「ヴォーカルが良ければ」と思っていたんですが「全然ダメだな」と。その後、関係者の方にメンバー探していることを伝えたら「紹介したい子がいる」ってKØUを紹介されたんですが、正直「え!? あのバンドのヴォーカル?」って思っていました。
──出会いとしては最悪ですね。
猟平:後日改めてKØUがいたバンドのライヴを見に行くことになって。僕は嫌で、冬真にも行く途中から「帰ろうぜ」と言っていました(笑)。でも、その日のライヴがメチャメチャカッコ良かったんです。初めて見た半年前と比べたら別人で、この成長スピードと持っている素質は “ダイヤの原石” だなと。冬真とライヴを見ながら「これは磨けば光るぞ!」と確信しました。
──冬真さんはどのような印象を持たれていましたか?
冬真:パフォーマンスとライヴに対する熱さ、あとはやはり声質が良かったですね。細かいところだと、そのバンドの楽曲ではとても高いキーを出していたので、「これを少し下げて余裕ある状態にしたら絶対良いものになるだろう」と。なのでライヴ後すぐ猟平と一緒に「一緒にスタジオ行かない?」って声を掛けてました。
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