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【スグレモノ発見!】
超小型コンポ JVC「EX-NW1」徹底レビュー
【スグレモノ発見!】超小型コンポ JVC「EX-NW1」徹底レビュー
2017/03/03
小さくても本格派、ウッドコーンシリーズ最小のデスクトップコンポ
その点については、全くといっていいほど心配ない。というのも、この「EX-NW1」はJVCがいままで培ってきた音響技術を手抜かりなくつぎ込んだうえに、音楽の制作現場を熟知しているビクタースタジオによる音質チューニングも行なわれているからだ。
スピーカーユニットの背面には人工熟成処理を施したメイプル材のウッドブロックを装着。不要な振動を吸収し重量を付加することで、解像度の向上や低重心化が図られている
その中核となるのがウッドコーンスピーカーだ。2003年の1号機発売以降さまざまな改良を重ね、いまや累計販売台数20万台を突破したというJVCの得意技、ウッドコーンユニットをシリーズ最小となる名刺サイズのコンパクトなボディに搭載。
ウッドコーンの最大の特徴は「スピーカーも楽器でありたい」という想いから開発されている点で、発音体となる振動板には楽器にも用いられている無垢の木材が使われている。
しかも、今回は30mmという小口径ユニットを搭載することで、超ミニマムなボディサイズを実現している。当然、小さいからといって音に妥協するメーカーではないのは皆さんご承知の通り。ミニマムさと良音質を両立させるため、徹底的な作り込みが行なわれている。
「スピーカーも楽器でありたい」というJVC技術陣の想いが象徴的に表れている部分がこの響棒(きょうぼう)だ。アコースティックギターのボディーやバイオリンの表板、ピアノの響板などに用いられているスプルース材と桜のハイブリッド材をスピーカーのボディー内部に貼り付けることでスピーカー全体での響きの良さを実現している
もちろん、ウッドドームならではの丁寧できめ細やかなニュアンス表現がいちばんの特色だが、この「EX-NW1」用スピーカーを作るにあたり、最大のポイントとなったのは “響棒” だという。
響棒とは、スピーカーのボディ内部に棒状の木を貼り付け、響きをコントロールするものだが、「EX-NW1」では、木材の経年効果を人工的に負荷させることができる “人工熟成処理” を施したチェリー(サクラ)材&スプルース材(マツ科の木材で音響伝搬速度が速く、アコースティックギターのボディーやバイオリンの表板、ピアノの響板などに用いられている)のハイブリッド響棒を採用。これにより、理想的な響きを実現。
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