収録曲「伽藍堂」の制作秘話を公開
小林太郎『URBANO』インタビュー
小林太郎『URBANO』インタビュー
2015/11/06
昨年、オートバイ製造会社「HARLEY-DAVIDSON」が毎年開催するイベント「DEMO RIDE CARAVAN」初のオフィシャルタイアップに抜擢されたロックアーティスト、小林太郎。そんな彼が11月25日に待望のニューアルバム『URBANO』をリリースする。本作ではダイナミックなロックサウンドから聴かせるバラード曲まで、彼の持つ強く伸びやかな歌声が映える楽曲たちを収録。特に「伽藍堂」は映画『復讐したい』(2016年公開)の挿入歌に決定するなど話題を呼んでいる。
今回、インタビューではその「伽藍堂」の制作秘話や楽曲の制作環境などを中心に語ってもらった。シンガーソングライターを目指している人は必見!
取材:橋本周大(編集部)
「僕は先にメロディを作って、後から詞を当てはめていきます」
──「伽藍堂(がらんどう)」は、いつ頃作られた楽曲なのでしょうか?
小林:これは映画のお話をいただく前から作っていた曲なんです。結構昔に作ったもので、「作ったのは作ったけど、アルバムには入らないだろうな」と思っていました。というのは、メリハリというか、いきなり盛り上がったり盛り下がったりと曲の構成が激しく、これをレコーディングするのは大変だろうと(笑)。ただ、これまでやりたかったけどやれなかった曲を集めたというのもあって、原曲デモをみんなで聴いた時に「この曲もやっていいんじゃないか」という話になったんです。ちなみに、レコーディングではほぼデモのアレンジのままを採用して形にしました。
──この曲を聴かせていただいた時、凄いパワフルで“ロックミュージシャン”という印象を強く受けました。
小林:他にも激しい曲があるんですが、特に「伽藍堂」は歌モノというわけでもなく、激しいけどコアで複雑な構成になっているので、よりそういった印象を受けていただける曲なのかな、と思います。
──リード曲の「花音」は「伽藍堂」と打って変わって、歌詞が“花”を題材にしながらも、悲しい内容のバラード曲ですね。
小林:「ストレートで力強いバラードを書きたいな」と思って、サウンドの雰囲気やコード進行から作り始めたんです。曲調がフワッと暖かい感じがしたので、歌詞は悲しくてネガティブだけれども、花に例えて“芽吹く”や“新しく始まる”など愛おしい気持ちを込めて書きました。
──本作には「鎖」といった優しい曲調の作品なども収録されています。幅広い内容の作品になっていますね。
小林:実はアルバムを制作している時、まとまりがないんじゃないかと心配になるぐらいだったんです。ですが、これまでアルバム収録されなかった曲やそれぞれバラバラの時期に作った曲たちを、今の僕の環境でブラッシュアップすることができました。バリエーションがありながらも雰囲気というか、音のバランスだったり、自分の歌い方や音楽性に一本筋ができたと思っています。
──次に曲作りの方法についてですが、小林さんは歌詞とメロディのどちらから作られるのですか?
小林:僕はメロディからです。日本語の曲ってそれだけですごくメッセージ性があるじゃないですか。僕は「BUMP OF CHICKEN」さんが大好きで、素晴らしいストーリー性のある歌詞が書きたかったんです。でも、実際に自分が作ってみると、僕は先にメロディから作って、後から詞を当てはめていくというのが合っていたので、メロディから作っています。
──そのメロディはやはりギターを弾きながら作られるのですか?
小林:そうですね。普段生活しているうえで思い浮かんだメロディを録音して、それを元に作っています。
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