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瀬川あやか「夢日和」インタビュー
瀬川あやか「夢日和」インタビュー
2016/06/16
私自身、「看護師の夢を諦めなければいけないかも」という葛藤がありました
瀬川:メロディは、歌詞を全部書き上げてからサビから作ります。私は音楽理論の知識というのがあまりなくて、どういう風にすれば気持ちが明るくなるかいうことを重要視しています。その中でもサビは一番ポジティブにしたいので、まずはサビから考えました。
──タイトルにはどういった意味が込められているのでしょうか?
瀬川:皆さんも「ずっと長いこと続けているけど、いつ成功するか結果が出るんだろう」と悩んでいらっしゃると思うんです。私自身も、看護師になるという夢を諦めなければいけないんじゃないかという葛藤がありましたし。よく周りに「いつまでにシンガーソングライターとしてデビューするって決めているの?」と聞かれていたのですが、「いつまでって決めなきゃいけないのかな?」と思うんです。期限を決めて目標に頑張るということは非常に大事なことなのですが、私は必要ないという持論を持っていて。「毎日は誰でも夢を追いかけても良い夢日和でしょ?」というところから由来しています。
──いつ頃に決められたのですか?
瀬川:曲を作った後ですね。「夢日和」は「自分の限界を決めるのはもったいないな」ということが根本にあって曲作りをしたので、出来上がった時にすぐフィーリングで決めました。
── “夢” というのがキーワードなのですね。
瀬川:夢って誰にでも小さくても大きくてもあるじゃないですか。願望だったり欲も当てはまると思うんですけど。
──それではレコーディングについてお聞きします。歌録りはスムーズに行なえましたか?
瀬川:「夢日和」は一応何度か録ってはいたんですけど、プロデューサーの鈴木Daichi秀行さんが、私の気持ちや声を大切にしてくださる方で。あまり録り直すということはなかったですね。
──ということはまったく苦労せず?
瀬川:いえ、やはり「ここをこうしたい」というこだわりはあって。特に音のピッチが合わないとか細かな部分ですね。気持ちが上手くこもっていても録り直すということがありました。
──その中で一番心掛けたことは何でしょうか?
瀬川:やはり作品として残るので「上手く歌おう」って思っちゃうんです。でも、それ以上に伝えたいものがあるから、プロとしての上手さは必要だけど私の気持ちやメッセージが伝わるように思いを込めました。
──Daichiさんとはどういったやりとりがありましたか?
瀬川:「これからも誰かの背中を押したいというか元気になってもらえるような曲を書いていきたいと思っているので、ポップで明るい曲にして欲しいです」とお伝えしました。その中でも最後のサビパートは、本当に歌いやすく気持ちを込めやすいようにしていただきました。もちろん私の技術でコントロールしなければならない部分ではあるんですけど。
──続いてカップリング曲「はりーあっぷ」ですが、どういったことを歌われているのですか?
瀬川:主人公の女の子には好きな人がいて、毎日気持ちを伝えようとするんですけど、なかなかその思いを伝えられないという設定で。でも「ダメだ」ってネガティブになるんじゃなくて「行け行け!」と後押ししているんです。恋愛の歌ですが歌詞に「フレフレ」というエールを送っているフレーズがある通り、恋愛をしていない人にも聴いて欲しい曲です。
──曲名表記がカタカナや英語ではなく、平仮名ですね。
瀬川:親しみやすさや柔らかさを出すために、あえて平仮名にしました。「Hurry up」って「急げ!」って命令口調じゃないですか。
──歌詞の中に「パンの耳に囁く〜」というユニークな一節があるのですが、どういった意味なのでしょうか?
瀬川:設定が朝で「今日こそ好きな人に思いを伝えるぞ」と意気込んでいるんです。でも、その意気込みをお母さんに「お母さん、私今日好きな人に告白するんだ!」とは言わないじゃないですか。だから、パンだけには自分の決意を伝えておこうというシーンなんです(笑)。決意とか気持ちってなかなか人に言えないじゃないですか。
──個人的に曲中で一番耳に入りやすい歌詞でした。
瀬川:ある方に“「夢日和」は飲み込んで行こうって言ってるし、「はりーあっぷ」ではパンを食べているし、食べることが好きなんだね” って言われました(笑)。
──曲を書かれている時はお腹が空いているのですかね?
瀬川:そうかもれしれません。食べることが大好きなので(笑)。でも、日常のありふれた瞬間を曲に入れたいという考えがあります。
──この曲はいつ作られたのですか?
瀬川:「夢日和」よりも前ですね。
──やはり歌詞から先に書かれたのですか?
瀬川:そうですね。私の場合、散歩をしている時に歌詞が思い浮かぶので、「夢日和」も私が歩いてるスピードの曲なんです。ただ「はりーあっぷ」の場合はアップテンポな曲を作りたいという前提があったので、家でメトロノームを速いテンポで鳴らしながら書きました。
──メロディはどの部分から作られたのですか?
瀬川:この曲はサビを最初に作りました。私、メロは曲作りを始めた頃からサビから思いつくことが多いんです。先にAメロやサビ以外のパートが出てきた時にはレコーダーに録音しておいてアイディアとして置いておきます。
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