スマホのアプリからアンプやエフェクトをBluetoothで読み込む新世代のモデル

ミヤ(MUCC)がHOTONE「XTOMP」をチェック!

ミヤ(MUCC)がHOTONE「XTOMP」をチェック!

2016/07/26

ミヤ(MUCC)が語るXTOMPのサウンドインプレッション

「ギタリスト視点で的を絞って音作りをしているので使いやすいです」

──まず、XTOMPを実際に試してみての第一印象を教えてください。

ミヤ:Webでスペックをチェックしていたんですけど、想像していたよりも筐体が重くて、安定感があるのがいいですね。ツマミもチープな感じはなくて、フットスイッチの踏み心地も問題ないですし、印象は良かったです。1個デバイスをロードしたら、それしか使えないという潔さがあって、何個も読み込めないからこそ、音質もいいんだと思いました。

──そのサウンドクオリティですが、具体的にはいかがでしたか?

ミヤ:アナログ的な質感が出ているのがとてもいいですね。XTOMPはアンプやエフェクトのことをちゃんとわかっている人が作っているのを感じますし、数字だけを見て作っていないのが音やツマミの挙動から伝わってきました。ギタリスト視点で的を絞って音作りをしているので、とても使いやすいです。

──ミヤさん的にはどのモデルが気に入りましたか?

ミヤ:フルトーンのOCDのモデリングがすごく良くて、実機を使っている感覚で使えましたね。エレクトロ・ハーモニックスのBig Muff-πのモデリングもすごく良かったです。ボリュームの動作に実機のじゃじゃ馬感がないですけど、XTOMPの方が使いやすいですね。トーンのカーブとかも似ていたし。

──マーシャルのJCM 800のモデリングはいかがでしたか?

ミヤ:良かったですね。JCM800は自分も実機を持っていますけど、ベースのツマミがあまり効かない感じがすごく似ています(笑)。でも、ボリュームは使いやすくなっていて、実機に似せている部分と、使い勝手を重視した部分のいいとこ取りをしている感じがしました。

──あと、今回はギター用のハードのプリアンプとXTOMPのキャビネットシミュレーターを組み合わせた音もチェックされていましたね?

ミヤ:鳴りがとても自然ですし、このクオリティの高さなら、そのまま宅録でライン録音で使えますね。キャビネットシミュレーターにはプレゼンスのツマミも付いているので、キャビネット特有のハイの飽和感とかも出せますし、本当にリアルです。

──2台のエフェクトを同時に使える「Combo」も試されていましたが、いかがでしたか?

ミヤ:コーラスとディストーションを組み合わせたモデルが良かったですね。モデリングのコーラスはハイ上がりになりがちで、使いづらいものが多いんですけど、XTOMPのコーラスはその点でも問題ないですね。

──ミヤさんなら、このXTOMPをどのように使いたいですか?

ミヤ:XTOMPのコンプはスタジオで使うコンプと同じようなツマミが付いているので、かなり音が作り込めるんですよ。なので、クリーンのアンプサウンドに対して、トータルのピークを抑える用途に向いていると思います。もうすぐ日比谷野外大音楽堂でライブがあるので(6月25日/取材は6月14日)、早速XTOMPのコンプを使ってみたいですね。
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今回の試奏で特にミヤが気に入ったデバイス。5フルトーンのOCDを再現した「FORCE」(オーバードライブ)、6エレクトロ・ハーモニックスのBig Muff-πを再現した「Big Pie」(ディストーション)、7マーシャルJCM 800のヘッドとマーシャルの4×12のキャビネットの組み合わせを再現した「Marshell 800」、8 VOX AC 30の2×12のキャビネットを再現した「Jim 30 2×12」、9 ボスDS-1(ディストーション)とボスCE-2(コ-ラス)を組み合わせたサウンドを再現した「Choruium Dist」、10ホットトーンのオリジナルコンプレッサー「Squeezer」

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ミヤ

1997年2月にMUCCを結成し、以降ギタリスト兼ソングライターとしてバンドを牽引。2003年のデビュー以来、コンスタントにシングルとアルバムを発表し、2005年からは海外でもリリースとツアーを精力的に展開している。エンジニアリングの技術にも長けた音作りの手法はプロからも注目されており、自らの作品でエフェクトや波形編集のテクニックを披露している。6月15日には最新シングルの「ハイデ」を発表し、9月14日にはTVアニメ「七つの大罪 聖戦の予兆」のオープニングテーマ「CLASSI C」のリリースも決定している。

 

最新シングル
「ハイデ」

ソニーミュージック/
アソシエイテッドレコーズ
AICL-3124
6/15 ¥1,389

1. ハイデ
2. KILLEЯ
3. JOKER
4. 悲しみとDANCEを
5. ハイデ -Original Karaoke-

SPEC

●入力インピーダンス:1MΩ
●出力インピーダンス:100Ω
●オーディオ周波数特性:5Hz~21kHz
●SN比:114d B
●電源:9V DCアダプター
●外形寸法:73(W)×126(D)×35(H)mm
●重量:472g

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