インターネット DAWソフト 「 ABILITY」が3.0へ進化!

声優・マルチクリエイター小岩井ことりに「 ABILITY3.0」の魅力を聞いた!

声優・マルチクリエイター小岩井ことりに「 ABILITY3.0」の魅力を聞いた!

2019/08/27


国産のDAWソフトとして絶大な人気を誇るABILITYが、バージョン2.5から3.0へ進化しました。ユーザーの視点に立ち、「どうしたら操作性が向上するか」、「どうすればいい音にできるのか」という点に主眼を置いて開発された本製品。人気声優で、作・編曲家としても活躍する小岩井ことりさんに、ABILITY 3.0 Proの使用感を語ってもらいました。   
取材:目黒真二
小岩井ことり(コイワイ コトリ)

京都府出身、2月15日生まれ。ピアレスガーベラ所属の声優として、2011年よりTVアニメやゲームなど幅広い場所で活躍。DTMに精通しており、MIDI検定1級と講師資格を取得している他、2018年4月には「Sister」の作詞・作曲でメジャーデビューを果たしている。「Sister」が収録されたCD「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! M@STER SPARKLE 08」は、オリコンのアルバムランキングで6位を獲得。今年4月に、全人口の上位2%が入会できる高IQ団体「MENSA」の会員になったことを公表した。
 

曲作りの“かゆいところ”に手が届く、純国産の高品質なDAWソフト

 

ABILITYがあれば、カッコいい音ですぐにいい曲が作れると思います

──小岩井さんは、以前からABILITYをご存知でしたか?
小岩井:はい。先輩のクリエイターさん達から「Singer Song Writer」(以下:SSW)というソフトの名前をよく聞いていて、とても使いやすいと評判だったんです。で、そのSSWを発展させたのがABILITYということで、以前から試したいと思っていました。今回、体験するチャンスをいただけてうれしいです。

──ABILITYを使用されてみて、どういった点が良かったですか?
小岩井:私は、DAWソフトにピアノロールで入力するんですけど、ABILITYだとスコアエディターが音符の入力をしやすくて、使いやすかったです。

──具体的には、どのあたりが好印象だったのでしょうか?
小岩井:入力したい音符のパレットが独立した画面で表示されて、しかも選択した音符の長さに合わせてグリッドが表示されるんです。タイミングを間違えることなく、安心してどんどん入力できたので、すごく効率的だなと感じました。あと、歌詞付きの楽譜が印刷できるところもうれしかったです。

──内蔵されている作曲支援機能についてはいかがでしたか?
小岩井:これはビックリしたんですけど、ジャンルに合わせたコード進行があらかじめ用意されていたり、それをプロジェクト上にドラッグ&ドロップするだけでカッコいい伴奏ができるのはすごい機能ですよね。私が音楽を作り始めた頃は、他の人が作ったMIDIデータを徹底的に研究して、「どうやったらカッコいい音楽が作れるのか」ということを勉強していました。でもABILITYには、最初からカッコいい伴奏データが用意されているので、それを聴きながら勉強できますし、すぐに形にできるので、初心者の方にはすごく参考になると思います。

──小岩井さんがイチからずっと勉強してきた要素が、ABILITYにはすでに入っているということですね。
小岩井:そうですね、羨ましいです(笑)。しかも、それらのデータは自分好みにエディットできるので、オリジナリティも追求できます。それから、クレッシェンドやモジュレーションとかにも使える演奏表現のデータもテンプレートとして用意されていて、それを細かく調整できるのも便利だと思いました。全体的に“かゆいところに手が届く”感じで、さすが国産のDAWソフトだなと感じました。
 
  • 音符のパレットが独立した画面で表示される
 

曲作りをサジェストしてくれるので安心して音楽制作ができる

──他に、便利な点はありましたか?
小岩井:「オートハーモナイズ」という機能があって、これは録音したボーカルパートに対して、自動的にハモリのパートを作ってくれるんです。私はハモリパートはいつも自分で作りますけど、「この部分をハモらせたらどうなるかな?」と思った時に、簡易的に素早く試せるのがいいですね。曲のイメージをどんどん広げていけるので、最終的な完成度が高くなると思います。あと、録音した鼻歌をMIDIデータにしてくれて、しかもそれにコードを付けてくれる機能があって(シングtoスコア機能)、それも興味があります。フレーズを思いついたら歌うだけでいいなんて、ボーカリストで曲を作りたい人にはピッタリの機能ですよね。

──ABILITY 3.0には70種類以上の新機能が追加されていますが、そちらについてはいかがでしたか?
小岩井:便利そうな機能がたくさん増えているみたいですよね。例えば、いろんなエディターやミキサー、ブラウザが1つのウィンドウ上で表示できるのは、すごく操作がしやすいと思いました。あと、ミキサーにはEQやコンプといった主要なエフェクトがあらかじめ付いているので、曲を作りながら音を編集していく作業も素早くできますね。

──ミキサー機能は今回、大幅にリファインされたそうですよ。
小岩井:作家さんやエンジニアさんにとって、きっと感動する機能がたくさんあると思います。特に「ミキサーヒストリー」っていう、ミキサー上の処理や設定をアンドゥ/リドゥできる機能があって、これはとてもありがたい機能ですね。いろんな処理を、躊躇せずにトライできますから。あと、私はトラックをまとめる時に、いつもグループを作っているんですけど、その作業が毎回面倒で……。でもABILITYなら、フェーダー同士のリンクも色々な方法があって、かつそれを楽にできるのがいいですね。

──では、このABILITYを、どういうタイプの人にオススメしますか?
小岩井:これからDAWソフトを初めて使うという人には、絶対オススメだと思います。国産という安心感がありますし、音の入力や楽曲制作を手助けしてくれる機能もたくさん付いていますから。加えて、音のいいプラグインも豊富にあるので、ABILITYだけあれば、すぐにカッコいい音で曲が作れると思います。

──すでに他のDAWソフトを使っている人にとってはいかがでしょうか?
小岩井:例えば、制作に時間がかかってしまうとか、曲がうまく仕上がらないと悩んでいるなら、試してみる価値があると思います。ReWireにも対応しているので、他のDAWソフトと併用もできますし。色々な場面でABILITYがサジェストをしてくれるので、誰でも安心して音楽制作に取り組めるはずです。

 

ABILITY 3.0 Pro【製品概要】

作曲支援機能が充実したDAWソフト。バージョン3.0では、特にミックスに関わる機能とデザインが重点的に改良されており、チャンネルストリップにゲート、コンプ、EQ、サチュレーター、リミッターという5種類のエフェクトをビルトインしている。プリ/ポスト/Recのそれぞれに、最大16個までエフェクトを使うすることが可能で、納得のいくサウンドを追求できるようになっている。また、現在主流になりつつあるステレオ音声のM/S処理に対応している他、1つの画面上ですべての操作が行なえるワンウィンドウ・オペレーションを採用している。

オープンプライス(¥50,000前後)

問:㈱インターネット
TEL:06-6309-1002
https://www.ssw.co.jp/


 

 

主なバージョンアップのポイント
①ワンウィンドウ・モードを採用
②ミキサー構造を再構築し、使いやすさが飛躍的に向上
③5種類のプラグインエフェクト(Chorus2、Phaser、Flanger、
Distortion2、Dynamic EQ)を新たに搭載
④すべてのVSTエフェクトでPINコネクトとM/S(Mid/Side)処理が可能
⑤「Sample Tank 4 SE」と「AmpliTube METAL」をバンドル
⑥コード進行の設計を支援する「コードパッド」を搭載

 

①ワンウィンドウ・モードを採用

 

②ミキサー構造を再構築し、使いやすさが飛躍的に向上

③5種類のプラグインエフェクト(Chorus2、Phaser、Flanger、Distortion2、Dynamic EQ)を新たに搭載

 

④すべてのVSTエフェクトでPINコネクトとM/S(Mid/Side)処理が可能

 

⑤「Sample Tank 4 SE」と「AmpliTube METAL」をバンドル

 

⑥コード進行の設計を支援する「コードパッド」を搭載

最適なコード進行を提示してくれる「コードパッド」

曲作りの際に、アシスト機能としてぜひ活用したいのが、コード進行を音楽理論に基づいて提案してくれる「コードパッド」だ。1人で曲を作っていて、コード進行がいつもワンパターンになりがちな人は、曲作りの引き出しを増やすために利用してみてほしい。

ハイゲイン向きの高品質なアンプシミュレーター「AmpliTube METAL」

 

 

アンプシミュレーターの定番として名高いIKマルチメディアによる、メタルサウンドに特化した「AmpliTube METAL」が付属。ABILITY 3.0を手に入れるだけで、すぐにアグレッシブなギターサウンドが録音できる。ヘヴィな曲はもちろん、幅広いジャンルの曲で使用可能だ。


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