探している1本が見つかるグラフ付き
【宅録用のおすすめマイク徹底レビュー】
有名楽器店で、今、売れてるマイク19本!
【宅録用のおすすめマイク徹底レビュー】有名楽器店で、今、売れてるマイク19本!
2022/08/25
DTMにおいて、宅録用のマイクは不可欠なアイテムです。本特集では編集部おすすめのマイク19本を試聴して、それぞれの特徴を紹介すると共に、各モデルごとに向いている音楽ジャンルやサウンドのキャラクター、奏法などを、グラフで表わしてみました。また、有名楽器店による売れ筋マイクランキングも調査したので、本記事を読んで、自分にピッタリな1本を見つけてください。
写真:生井秀樹、桧川泰治
※本コンテンツは音楽雑誌「サウンド・デザイナー」(2017年4月号)より抜粋したものです。
雑誌では、有名楽器店の人気マイクランキングなど、さらに詳しい情報を掲載しております。
詳しくは、http://www.sounddesigner.jp/index17_04.shtmlをご覧ください。
【2022年注目の新製品】
ザイド
PC-Me MK2
オープンプライス(¥11,000前後)
●問:イースペック㈱
●TEL:06-6636-0372 ●http://e-spec.co.jp
【製品概要】「PC-Me MK2」は可愛らしいデザインと本格的なサウンドが売りの実力派コンデンサーマイクです。トランスレス回路を使用し、クセの無い高域と力強い中低域を表現でき、特にボーカル、ギター、ドラム、ピアノ、アコースティック、管楽器などの録音に適しています。2022年の新製品として、まずはこちらのマイクをぜひともチェックしてみてください。
エンジニア・篠崎恭一さんのコメント(一部抜粋)
僕が「PC-Me MK2」を使うとしたら、男女問わずボーカル全般、あとアコギなどのアコースティック楽器ですかね。マイクの中にはローがかなり強めに出るマイクもあって、そういうものは男性の低い声とかアコギの箱鳴りを録る場合にはいいんですけど、意外とミックスの際に面倒なケースも多いんですね。「PC-Me MK2」はそういった偏りもなく、しっかりと全帯域をカバーした音で録れるので、入門者が後からミックスでEQ処理するとしても非常に扱いやすいと思います。
「PC-Me MK2」の詳しいレビュー記事はこちら
https://tunegate.me/P20220805003
目次(コンテンツ)
◉コスパに優れたコンデンサーマイク8本を
ボーカルとアコギの録音でチェック!
スタジオハピネスのエンジニア平野栄二氏に、コンデンサーマイク13機種を試奏してもらいました。まずは入門者でも手に取りやすい低価格帯の8モデルからレポートします。平野氏が抱いたインプレッションをグラフで記載しているので、そちらも参考にしてみてください。
(試奏方法)今回は、女性ボーカルとアコースティックギターの演奏を録音して、各マイクのサウンドをチェックしました。マイクプリには、このスタジオで一番味付けが少なくてナチュラルな音質のジョン・ハーディM-1を使っています。そのM-1からアンテロープ・オーディオOrion(ADコンバーター)へ信号を送り、デジタルに変換してからRMEのMadiface(オーディオインターフェイス)を経由して、パソコンに取り込みました。Orionにもオーディオインターフェイス機能が付いていますが、動作をより安定させるためにMadifaceを経由させています。また、コンプレッサーなどのエフェクトはかけずに録音を行ないました。
エンジニア
平野栄二
1990年代にパーカッション奏者として、ラヴ・タンバリンズやCOOL SPOONといった渋谷系を代表するバンドに参加。その後、Happiness RecordsとStudio Happinessを設立し、Saigenjiや流線形など数多くのアーティストの作品をリリースする。その傍らでプロエンジニアとしても活動し、メジャーとインディーズを問わず、多くの作品を手掛けている。
ボーカリスト
タリエ
2016年初頭まで7人編成のバンド“harmonic hammock”のボーカルとして在籍。同年春よりソロ活動を開始する。宅録制作したオリジナルCD『& me』は、各ライブ会場や下北沢モナレコードのオンラインショップで購入可。ライブ予定など最新情報はWebサイトtarie.jp にて。
ギタリスト
井草聖二
アコースティックギタリスト/作曲家。1stミニアルバム 『introduction』でプロデビューし、米国で開催された世界規模のギターコンテストに日本代表で出場してTop5に選ばれる。緻密なフィンガーピッキング奏法にR&B/ヒップホップのテイストを取り入れた楽曲と演奏で、国内外で高い評価を受けている。
◉プロの間で注目を集めている
高級コンデンサーマイク5本をチェック!
続いてはコンデンサーマイクの中でも、プロからも一目置かれる高級モデルを5機種チェックします。試奏を務めるのは引き続き平野栄二氏です。まずは高級機種のサウンドの魅力について聞きました。
(平野氏のコメント)最近は低価格帯のコンデンサーマイクもかなり優秀で、ソリッドで耳に飛び込んでくるようなサウンドが録れるモデルも増えているので、多少耳に痛い部分があったり、周波数帯域が少し削られていたとしても、そういうインパクトのあるサウンドが好きな人も多いと思います。ですが、プロのレコーディングで使われている高級なマイクには、厳選された素材や部品が使われていることもあって、サウンドに独特の「艶っぽさ」や「色気」があるんですよね。この艶っぽさが加わると、例えばボーカルを録った場合にもバックトラックのたくさんの音の中で音楽的に響いてくれますし、声の嫌味なところが出ずにキレイに録れたり、音質に何かの加工を施してもワザとらしさが出ないのですごく使いやすいんですよ。
◉宅録にピッタリなダイナミックマイクや
モバイル用マイク、アコギ専用マイクをチェック!
エンジニアの小嶋淳一郎氏に今注目のダイナミックマイクとモバイル用マイク、アコギ専用マイクを試奏してもらいました。どれも個性のある製品ばかりなので、Webでサンプル音源を聴きつつ読んでください。
(試奏方法)今回、ダイナミックマイクはボーカルのみで、モバイル用マイクはボーカルとギターを録音してチェックしました(※)。マイクプリはミレニアHV-3Dを使用し、オーディオインターフェイスのアビッド192 I/O経由でPro Toolsに録音しました。IKマルチメディアiRig Acoustic Stageはギター専用のマイクシステムなので、DIにルパート・ニーヴ・デザインRNDIを通してから、HV-3Dを経由して録音しています。また、モバイル用マイクのシュアMOTIV MV51とMOTIV MV88はiPadに接続して録音し、その音声データをパソコンに転送してPro Toolsに取り込みました。
※アコギ専用マイクの「IKマルチメディアiRig Acoustic」は、アコギのみで録音を行なった。
エンジニア
小嶋“ojjy”淳一朗
LAでエンジニアリングを学び、帰国後も数多くの作品に携わってきた、東京・中野のBUNGEE STUDIOのエンジニア。ポップスからヘヴィなバンドサウンド、ライブミックスや映画のサントラまで幅広く手掛けている。
ボーカリスト
春日雅大
かすがまさひろ。
1996年3月2日生まれ。
ツイッターは、@masauta1234
ギタリスト
水戸部望広
みとべみひろ。
シンガーソングライター。
ツイッターは、@mitobemihiro
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