広いステレオ音像の再現と、奥行きのある音場の描写能力に優れたモデル

【ミックスに最適なモニタースピーカー】JBL「 LSR305」

【ミックスに最適なモニタースピーカー】JBL「 LSR305」

2017/03/07


JBL LSR305は、リスニングポイントが広く
定位や分離感に優れたサウンド​が魅力

JBLの「LSR305」は、同社の最上位モデル「M2」のために開発された「イメージコントロール・ウェーブガイド」を搭載した、広いステレオ音像の再現と、奥行きのある音場の描写能力に優れたモデルだ。リスニングポイントが広く、スピーカーの前に立つ位置や部屋の音響特性などに左右されない、正確なモニタリングが行なえるように設計されている。ここでは、チャットモンチーなどの作品を手掛けているエンジニアの佐藤雅彦氏に試聴レビューをしてもらった。



JBL LSR305

チェッカー:佐藤雅彦(エンジニア)

 スピーカーの老舗ブランドであるJBLらしい、伝統的なフラットサウンドを持っていますね。この価格帯でこれほどの再生能力を持つスピーカーが作れることに、正直言って驚きました。
ダイナミックレンジが広くて、音にスピード感もあるので、ミックス作業がしやすいと思います。今回はリアのEQをフラットな状態にしてチェックをしたのですが、気持ちローが出ているものの、ミックスをする分には問題ありません。むしろ元気というか音のヌケが良くて、非常に音楽的なサウンドという印象を受けました。分離感もいいですし、長時間聴いていても疲れないと思います。どんなジャンルでもOKですが、強いて言うのならポップスとかロックのような、躍動感がある音楽に向いていますね。
 リスニングポイントが広くて、立ち位置を移動しても定位のズレが少ないので、例えばスタジオで数人並んで作業をする場合も、音の印象が大きく変わらないのはありがたいです。あと、センターの定位がしっかりしているので、ボーカルやベース、キックも見えやすかったです。
 コストパフォーマンスの高さも含めて、これから音楽を作りたいと思っている方にはピッタリな1台だと思います。



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製品情報


JBL「LSR305」
価格:オープンプライス
(市場予想価格:¥16,000前後/1本 税別)


JBL LSR305

【主なスペック】
■ウーファー:5インチ

■ツイーター:1インチ
■出力:41W(HF)+ 41W(LF)
■周波数特性: 43Hz〜24kHz
■最大音圧レベル:108dB
■外形寸法:187( W)×298(H)×242(D)mm
■重量: 4.9kg


LSR305のツイーターは独特のデザインを採用!


JBL LSR305のツイーターには「イメージコントロール・ウェーブガイド」と呼ばれる独特のデザインを採用。スピーカーの外側まで伸びるような広いステレオ音場を実現する

【Profile】

エンジニア 佐藤雅彦 (サトウ マサヒコ)

ビンテージコンプやヘッドアンプなどのアナログ機器を駆使した、独自の音作りを得意とするレコーディングエンジニア。最近では、plenty、ウルトラタワー、木村カエラなどの作品に参加している。現在は自社スタジオ「Basement Studio」を拠点に、サウンドプロデュースからライブレコーディングまで幅広い活動を行なっている。


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