タブレットやスマートフォンからワイヤレスで操作できる オールインワンのデジタルミキサー

サウンドクラフトUi16 【プロが注目の機材を徹底試奏レビュー!】

サウンドクラフトUi16 【プロが注目の機材を徹底試奏レビュー!】

2017/07/25


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サウンドクラフト Ui16

【製品概要】
「Ui16」は、タブレットやスマートフォンからほぼすべての機能をワイヤレスで操作できるデジタルミキサーだ。入力部にはdbx社製のハイパスフィルターと4バンド・パラメトリックEQ、コンプレッサーゲートが搭載されている他、マイク/ライン入力にはディエッサーも装備。また、レキシコンの空間系エフェクターも用意されている。


チェッカー:間瀬哲史(エンジニア) 

 ライブミキサーの老舗であるサウンドクラフトから、多機能なデジタルミキサー「Ui16」が発表されました。本機の最大の特徴は、ほぼすべての操作をタブレットやスマートフォンからワイヤレスで行なえる点にあります。本体にWi-Fiのアクセスポイント機能を内蔵しており、最大10台のデバイスを接続できます。

 電波が安定しない環境でも、本体側面の有線LANポートを使用して、パソコンと直接接続できるため、例えばコントロールのマスターとしては有線で接続したパソコンを使い、離れた場所からのモニタリングやレベルの監視にはスマートフォンを使用するという使い方もできます。ちなみに、今回小規模なライブハウスで使用した限りでは、Wi-Fiのみの接続で問題なく使えました。
 
 なお、本機をコントロールするためのソフトをインストールする必要はなく、ブラウザに指定のURLを入力して操作画面を表示させればOKです。操作が簡単で、初めてでも問題なく使いこなせました。全体的なサウンドとしては、とても素直で力強い印象です。各入力にはdbx社のEQやコンプ、レキシコンによる4系統のエフェクトなどが搭載されており、かかり具合もわかりやすく、ソフトは実機をイジるような感覚で操作できます。

 また、1chと2chの入力部にはデジテック社製のアンプシミュレーターを装備し、プリセットが豊富なうえに細かい調整が可能なので、小さなライブスペースなどでは本機に直接ギターやベースを接続して、手軽にアンプの音を再現できます。多機能かつ直感的に扱えるデジタルミキサーが、この価格で導入できるのには驚きました。ライブシステムの核となる機材として、オススメのモデルです。

【SPEC】
●入出力端子:マイク/ラインイン×12( XLR/標準フォーン×8 、XLR×4)、ステレオラインイン(RCA)、ミックスL/Rラインアウト( XLR/標準フォーン)、AUXアウト×4(ヘッドホン端子の切り替えで2 系統増設可能)、ヘッドホンアウト×2、USB×4、イーサネット(RJ45)、フットスイッチ(標準フォーン) ●オーディオインターフェイス機能:最大24ビット/48kHz ※以下  ●外形寸法:482(W)×177(H)×104(D)mm(突起部を除く) ●重量:3.6k g

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オープンプライス(¥58,000前後)
問:ヒビノ㈱
ヒビノプロオーディオセールス Div.
TEL:03-5783-3110
http://proaudiosales.hibino.co.jp/

 

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基本的な設定から細かい調整まで、ほぼすべての操作をタブレットやスマートフォンからウェブブラウザを介してワイヤレスで行なえる。デバイスは、同時に10 台まで接続可能だ。

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再生用と録音用の独立した2つのUSB端子が用意されており、例えばUSBメモリなどでSEや同期音源を再生しながら、同時にそれに合わせた演奏を録音することもできる。

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レキシコンの空間系エフェクターをはじめ、EQやコンプなどのチャンネルストリップやデジテック製のアンプシミュレーターを装備しているので、本機1台で幅広い用途に対応することが可能だ。


サウンドクラフト Uiシリーズ
http://proaudiosales.hibino.co.jp/soundcraft/3634.html


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