ボーカル録音などに最適なおすすめモデルが大集合
今、注目すべき7本のマイクをプロのエンジニアが徹底レビュー!
今、注目すべき7本のマイクをプロのエンジニアが徹底レビュー!
2019/04/02
オーディオテクニカ
AT2020
オープンプライス(¥9,800前後)
●問::㈱オーディオテクニカ
●TEL:0120-773-417 ●https://www.audio-technica.co.jp/
価格以上のサウンドを実現した、超ハイ・コストパフォーマンス・モデル
デザインは、老舗のオーディオテクニカならではの安定感がありますね。マットな肌触り、適度な重量感、しかもハイコストパフォーマンス。「この値段でこの音質?」と、思わず製品情報を見直してしまいました。
“宅録で使う初めてのコンデンサーマイク”という観点からすると、音質、デザイン、価格のバランスがうまく取れていると思います。音のレンジが広くて、オーディオテクニカ特有のキラキラした高域がこのモデルにも踏襲されていました。低域から中域、高域への全帯域にかけてのなめらかな伸びと、うまく整理されているローエンドが魅力だと思います。
色々な楽器に対応できそうですが、音のスピード感もあるので、特にアコギやパーカッションとかの、アタック成分が強いパートに向いていそうです。その際は、オン気味よりも少し距離を開けて、空気感まで録るようにするといいと思います。
高域のレスポンスがいいので、オケの中でもハッキリと主張してきますし、エフェクト乗り、特に空間系をかけた時のしなやかな質感が秀逸でした。ボーカリストによっては、EQをかけずに十分いけるくらい、そつなく仕上げてくれます。
ブラインドテストをしたら、ワンランク上のマイクだと誰もが思うのではないでしょうか。もし「初めてコンデンサーマイクを買うんだけど、どれがいいですか?」と聞かれたら、私は迷わずこれを勧めます。
↑初心者がマイクの向きを間違えないように、ダイアフラムの裏面に当たる箇所には「BACK」の表示が入っている。専用のスタンドマウントが付属するのもうれしい
ミュージシャン's Voice
全体的な音のバランスがすごく良くて、メロディを歌うスタイルからラップやシャウトまで、どんな歌い方でも違和感がなく、いつも通りに歌うことができました。後から値段を聞いて、ビックリしました(笑)。
個性が強いマイクを使うと、音の主張が強過ぎてピッチを取りにくいことがあるんですけど、本機では安心して歌えました。オンマイクとオフマイクや、声の強弱の差もしっかり表現できていて、歌っていて楽しい気持ちになりました。
この値段でこの音だったので、逆に「このメーカーの高価格帯のマイクは、一体どれだけすごいんだろう?」と思いましたね。
【製品概要】「AT2020」は、自宅での録音や動画配信に最適な、コストパフォーマンスに優れたサイドアドレス型のモデルだ。様々なパートに対応する高耐入力設計と、広いダイナミックレンジにより、スムーズかつナチュラルな音質と、非常に低いセルフノイズを実現。なお、専用設計の大口径ダイアフラムを搭載しており、幅広い周波数特性を誇っている。
【SPEC】●指向性:単一指向性 ●周波数特性:20Hz〜20kHz ●最大入力音圧レベル:144dB S.P.L.(1kHz、THD1%) ●感度:ー37dB(0dB=1V/1Pa、1kHz) ●出力インピーダンス:100Ω平衡 ●SN比:71dB以上
●外形寸法:長さ=160mm/直径=52mm ●重量:345g
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