ボーカル録音などに最適なおすすめモデルが大集合

今、注目すべき7本のマイクをプロのエンジニアが徹底レビュー!

今、注目すべき7本のマイクをプロのエンジニアが徹底レビュー!

2019/04/02


ザイド
PC-Me

¥14,900(一般税込価格)

問:イースペック㈱
TEL:06-6636-0372  http://e-spec.co.jp/

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コンデンサー型とダイナミック型のおいしい特徴を兼ね備えたサウンド

今回は白いカラーバリエーションのモデルを試したのですが、この印象は強烈ですね。今までにないポップな配色で、暗そうな宅録のイメージを払拭してくれそうな気がします。一般的なモデルとは違って、いい意味で重量感や“精密機器感”があまりないので、初めてコンデンサーマイクを使う人や、オシャレな雰囲気を優先する人に受けるのではないでしょうか。

音の方もきちんとコンデンサーマイクの特徴を押さえていますし、ダイナミックレンジもしっかりと広くて、かつ耐圧性も強いので信頼感があります。ダイナミックマイクの特徴である音圧に対する強度と、コンデンサーマイクの繊細なトーンを併せ持った、ハイブリッドなマイクとも言えそうですね。

音質的には、中域がしっかりと主張していて、大きな音もそのまま収音してくれるので、今回のようなラップやシャウト、あとはラウド系のボーカルパートにバッチリ合うでしょう。あと、マイクにグッと近寄っても不快なローが出てこないので、ニュアンスを出したい曲のボーカルにも合うと思います。

中域の張り出し感が強いので、オケの中では少しハイをブーストしてあげると、前に出て来ます。エフェクト乗りもいいので、EQをかけない状態で録っておいて、ミックスの時に調整すれば、いい結果が得られるでしょう。動画映えしそうな見た目なので、配信で使うのもオススメです。

 

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↑スポンジ製のポップガード、ワンタッチでマイクを固定できるクリップ式のショックマウント、マイクケーブルがセットになっている


 

ミュージシャン's Voice

今回は重量感のあるモデルがズラッと並んでいて、ちょっと緊張していたんですけど、このマイクには少しホッとしました。

歌ってみるとモニター音が気持ち良くて、すごく歌いやすかったです。低い声を出してもモコモコしなくて、ハイトーン気味にシャウトしてもキンキンしない、いい意味で「歌のおいしい帯域に絞っている」という感じがしました。

あと、他のマイクだと置き場所をどうしようか悩みそうですけど、これなら部屋のマイクスタンドにちょこっと設置したままでも違和感がないですし、「デモテープ用に1本持っておきたいかな」という、気軽な雰囲気がいいですね。
 


 

【製品概要】「PC-Me」は、小型のボディと本格的なサウンドを併せ持ったコンデンサーマイクだ。トランスレス回路を採用し、ストレートでガッツのある音色で収音することができる。単一指向性なのでボーカルはもちろん、ギターアンプやドラム、ピアノ、管楽器など、幅広い用途に対応可能。また、定在ノイズ対策などに有効なローカットスイッチを搭載している。

【SPEC】●指向性:単一指向性 ●最大入力SPL:135 dB(@ 1kHz≦1% T.H.D) ●感度:−35dB±2dB ●周波数特性:20Hz〜20kHz
●出力インピーダンス:200Ω ±30% ●SN比:76dB ●外形寸法:長さ=152mm/直径=44mm   ●重量:330g

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