広がり感のある響きに

サッパリした印象を持たせる5度下の2声ハーモニ
【コーラスメロディーの作り方 その3】

サッパリした印象を持たせる5度下の2声ハーモニ【コーラスメロディーの作り方 その3】

2015/10/31


 ポップスに欠かせないコーラスには、いくつかの基本スタイルがある。連載シリーズ【コーラスメロディーの作り方】では、1つの歌メロを例に、8回に分けてコーラスの付け方を譜例と共に解説する。第3回目は5度下を使った2声ハーモニースタイルを紹介しよう!
 

  • 元になる歌メロ
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歌メロは、女性ボーカルが歌うことを想定した、ミディアムテンポのJ-POP風のメロディにした

 

サッパリした印象を持たせる5度下の2声ハーモニー

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 歌メロに対して下に加えるスタイルのハーモニーの場合、第1回で紹介した3度下のハーモニーよりも広いインターバルで重ねるのが定番だ。譜例は、ボーカルに5度下を加えたハモリで、独特な広がり感のある響きが得られる。
 また、フレーズやコードに応じて、6度下や4度下のハモリを付けることもある。 このスタイルのハーモニーの場合、歌メロとハモリパートの音域が離れているので、例えば、「ハイトーンの女性ボーカルに男性が3度下でハモるのが音域的に辛い」といった時など、自然にハモりやすい音域になるのでオススメだ。

 

  • ONE POINT ADVICE

譜例ではフレーズ全体を3度上でハモっているが、アクセントとしてハモリを加えるならば、2小節目の休符を境界線にして、前半の2小節か後半2小節のいずれかをハモるといい。ラストのAm7の部分の3度上の「ソ」は音域的に苦しいので、前半でハモる方が無難だ。

 

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