歌メロを邪魔せずに厚みを加えることが可能

コードの構成音で歌う重厚な3声のハーモニー【コーラスメロディーの作り方 その6】

コードの構成音で歌う重厚な3声のハーモニー【コーラスメロディーの作り方 その6】

2015/11/03


 ポップスに欠かせないコーラスには、いくつかの基本スタイルがある。連載シリーズ【コーラスメロディーの作り方】では、1つの歌メロを例に、8回に分けてコーラスの付け方を譜例と共に解説する。第6回目はコードの構成音で歌う3声ハーモニースタイルを紹介しよう!
 

  • 元になる歌メロ
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歌メロは、女性ボーカルが歌うことを想定した、ミディアムテンポのJ-POP風のメロディにした


 

コードの構成音で歌う重厚な3声のハーモニー

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 より重厚で壁のようなハーモニーが欲しい時は、その小節のコードの構成音を重ねてハモるスタイルを試してみよう。歌メロのフレーズに追従する3度や5度のハモリと比べて、ハーモニー部分の音程の動きが少なく、歌メロとハモリの役割分担がハッキリするので、歌メロを邪魔せずに厚みを加えることができる。

譜例では、歌メロの下に2声を足しているが、ギターでいうトップノートでメロディを奏でるコードプレイと考えればいい。もちろん、メロとぶつかるところは、ハモリの音を動かしたり、あえて1声抜いて2声にしてもOKだ。

 

  • ONE POINT ADVICE

各小節のコードの構成音の7 thや9 t hの音を絡めると響きが複雑になり、さらに重厚な響きになる。譜例では1小節目の「G」のところは、コードの構成音的には「ソ」と「シ」になるが、あえて「7t h(ファ)」と「9t h(ラ)」を重ねている。同様に、3小節目の「E」では「♭9t h(ファ)」になっている

 

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