リッチなハーモニー

3度上と3度下を足した3声のハーモニー【コーラスメロディーの作り方 その5】

3度上と3度下を足した3声のハーモニー【コーラスメロディーの作り方 その5】

2015/11/02


 ポップスに欠かせないコーラスには、いくつかの基本スタイルがある。連載シリーズ【コーラスメロディーの作り方】では、1つの歌メロを例に、8回に分けてコーラスの付け方を譜例と共に解説する。第5回目は3度上と3度下を足した3声ハーモニースタイルを紹介しよう!
 

  • 元になる歌メロ
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歌メロは、女性ボーカルが歌うことを想定した、ミディアムテンポのJ-POP風のメロディにした
 

3度上と3度下を足した3声のハーモニー

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 これは歌メロの上下に3度のハモリを加えて3声のリッチなハーモニーにするワザで、AメロやBメロなどでハモリを使っていて、サビをそれ以上にリッチにしたい時などに有効だ。譜例はメロディをサンドする形で上下に3度のハモリを付けているが、歌メロの音域が高い時は、3度下と5度下で3声にしてもいい。

 また、サビでも全編で3声でハモらせるのではなく、多くの部分は2声のハーモニーで通して、歌い出し部分や言葉を強調したいキメのフレーズのところだけを3声することで、シンプルなメロディの楽曲でもメリハリが生まれる。

 

  • ONE POINT ADVICE

 譜例ではフレーズ全体を3度上でハモっているが、アクセントとしてハモリを加えるならば、2小節目の休符を境界線にして、前半の2小節か後半2小節のいずれかをハモるといい。ラストのAm7の部分の3度上の「ソ」は音域的に苦しいので、前半でハモる方が無難だ。

 

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