歌メロの流れを受け継ぐような「合いの手」を入れる

歌メロを補佐するような輪唱風の裏メロ【コーラスメロディーの作り方 その8】

歌メロを補佐するような輪唱風の裏メロ【コーラスメロディーの作り方 その8】

2015/11/05


 ポップスに欠かせないコーラスには、いくつかの基本スタイルがある。連載シリーズ【コーラスメロディーの作り方】では、1つの歌メロを例に、8回に分けてコーラスの付け方を譜例と共に解説する。最終回は輪唱風の裏メロを紹介しよう!

 

  • 元になる歌メロ
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歌メロは、女性ボーカルが歌うことを想定した、ミディアムテンポのJ-POP風のメロディにした


 

歌メロを補佐するような輪唱風の裏メロ

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 いわゆるハーモニーを加えるのではなく、裏メロ(副旋律)を歌うワザもバックコーラスではよく見られる。譜例の2小節目と4小節目のメロディの動きが少ないところに、歌メロの流れを受け継ぐような「合いの手」を入れるのが定番だ。

 歌メロのイメージを損なわないように似たフレーズが付けられることが多く、輪唱のような雰囲気も出せる。ツインボーカルやデュエットなど、2人でリードボーカルを取る時や、ハモリ以外の歌い方のバリエーションとして使ってもいい。1人の場合は、EQやピッチ補正で声質を変えると面白い効果が得られる。

 

  • ONE POINT ADVICE

 2小節目の裏メロは、1~2小節目の歌メロを1小節分に圧縮したようなフレーズになっている。ここでは下降するフレーズにしたが、歌メロをあえて「ミソドレ~」のように、上昇するフレーズにすると元気な感じが演出できる。4小節目は、メインのメロディのフェイクのようなイメージだ

 

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