結成17年目、9年ぶりのフルアルバムが堂々完成!
中山加奈子(VooDoo Hawaiians)『Would You Like Comin' to the Parade?』インタビュー
中山加奈子(VooDoo Hawaiians)『Would You Like Comin' to the Parade?』インタビュー
2015/11/23
アルバムのラストを飾る「MakinN" Happy」に関して
──日頃、喉や体調のケアはされていますか?
中山:すごく気をつけています。レコーディングの場合は、歌入れの2週間前から辛い物は一切食べずに、寝るときはマスクをずっと付けて過ごします。
──まるでボクサーのようですね。
中山:もちろんそうですよ。この先、ずっとバンドも音楽も続けていく覚悟をしているので。
ツアーで地方に行くと、やっぱり地元の方と飲んだり騒いだりはしたいんです。でも、翌日ライブの予定があると、私は乾杯だけしてすぐにホテルに帰って体調を整えます。そうでないと、せっかくお客さんがライブに来てくれるのに、自分で「調子悪いな」って思いながらやるのは申し訳なくてしょうがないんですよ。それだけは嫌なんです。レコーディングでも、前から日程が決まっているのに「風邪ひきました」はやっぱりありえない。
──中山さんという人柄がうかがえるエピソードですね
中山:そうですね。私はそうしたい人なんですよね。もっと喉が強かったり、お酒で調子に乗らないタイプだったらこんなに自制する必要はないんですけど。がなっても平気じゃないし、ハメは外しやすいので(笑)。でも、ロックンローラーこんなこと言わない方がカッコ良いのかな?
──いえいえ。すごくカッコ良いと思います。
中山:「ジャックダニエルをラッパで飲みながらやってます」ってイメージに10代~20代の時は私はあこがれてたし、「そんな話聞きたくない!」っていう人もいるんじゃないかな(笑)
──先程のツアーのお話を聞いて思ったのですが、今回のアルバムのラストを飾る「Makin’ Happy」という曲は「LOVE and ROLL」のツアー中のバンドの思いを歌ったものなんでしょうか?
曽我 "JETTSOUL" 将之(Bass)
小関純匡(Drums)
中山:ズバリ、そうなんです! 作曲は曽我(ベース)と澄ちゃんの共作で、作詞も澄ちゃんと曽我と私の共作で、この曲はツアーに対する思いが詰まった作品になりました。ツアー中、日によってライブをする環境や体調に良し悪しは正直あります。それでも、「お客さんと楽しい瞬間を作ろう!」と、メンバーがひとつになってライブをやることは、どんなに調子が悪くても必ず良い結果を生んでくれるんですね。
そうやって一所懸命ツアーを回っていくうちに、「どんなにマイナスなことが起こっても、それをプラスに変える力を音楽は持っているな」って気が付いたんです。私はそれを「負を正に変える力」って呼んでるんですけど、その力が現れる瞬間を、「私たちは毎晩探していくんだ!」と、決意表明した曲です。
──今言われた「負を正に変える」ということをまさしく「Makin’ Happy」という言葉で表現されているんですね。
中山:そう。音楽は目に見えないけれども、そこに在るじゃないですか。声や楽器が響いて、周りの物が共鳴する。それと同じように「幸せな瞬間」を共鳴させたいって思います。旅は大変ですけどね(笑)
──最後にこの記事をご覧の方々にメッセージをお願いします
中山:プリンセスプリンセスは13年やって、VooDoo Hawaiiansは17年目に突入しましたけど、私は、今こそ「バンドって素晴らしいな」っていうことを日々実感しています。音楽は、もちろん一人でもできるものですけど、人が集まって響きあうことができるバンドは、楽しいことや学べることがたくさんあります。みなさん、ぜひバンドを楽しんでください!
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