愛用している6種類のUADプラグインを紹介!

DAW女・小南千明に聞くユニバーサル・オーディオ「Apollo Twin」の活用法

DAW女・小南千明に聞くユニバーサル・オーディオ「Apollo Twin」の活用法

2017/02/05

小南千明が愛用している6種類のUADプラグイン

UA 610-B
ビンテージ機材そっくりの音になるマイク・プリアンプ

これは私が歌を録る時にUnisonで使っているマイクプリのプラグインです。とにかくこれを通してゲインを調整するだけで、ボーカルがグッと前に出てきて、芯みたいなものが感じられるんですよ。

スイッチとかツマミの効果は未だによくわかっていないんですけど、Apollo Twinの大きなノブでゲインの微調整ができるので、自分で歌いながらの入力レベルの調整がやりやすいですね。


Studer A800
アナログテープの存在感を加えるシミュレーター

これはアナログテープのサウンドをシミュレートするプラグインです。最初は「アナログの音にしてどうするんだろう?」と思っていたんですが、デジタルな サウンドにアナログの暖かみを加えると、音が馴染んだり太くな ったりするんですね。

ミックスをしていて「ハイハットがちょっ と耳につくかな」と思った時に、ボリュームフェーダーを下げるのではなくてこのプラグインをかけると、ビートの存在感はその ままで、ちょっと後ろに下がってくれるのでよく使っています。


Neve 1073 Legacy
伝説のニーヴ製コンソールに内蔵されていたマイクプリ/EQの名機

マイクプリのプラグインはUA610-Bをよく使いますが、歌や詞に合わせて、例えばちょっとヌケを良くしたい時は、この1073を使うこともあります。主にEQとして使うことが多くて、例えばキックの芯を「ドンッ」と出したい時とかに使います。

以前は周波数がグラフで表示されるタイプのEQを使っていて、それで視覚的に周波数を判断していたんですが、1073を使い始めてからは耳で聴いて周波数を判断するようになりました。


Fairchild 670 Legacy
チューブならではの圧倒的な太さが魅力のコンプレッサー/リミッター

周りの人から「フェアチャを使ってみれば」と言われていたんですが、画面を見ても私には何をイジればどうなるのかさっぱり ......。

ということで、私はプリセットを積極的に使っています! 主にドラムのバスのマスターに使って、サウンドに太さと存在 感を出しているんですけど、何となくそれっぽい名前のプリセ ットを選んで、聴きながらあれこれと調整しています。これも、 いつか実機を触ってみたいプラグインのひとつです。


UA 1176 LN Legacy
ボーカルに最適な独特の質感を持つコンプレッサー/リミッター

これもコンプの有名なモデルですよね。初めてボーカルにかけた時に、「あ、プロっぽい音だ!」と思いました「。なるほど、みんなこれをかけているんだな」と謎が解けましたね(笑)。ただ、そのプロっぽさを狙うと、どうしても強くかけ過ぎてしまう傾向があって、いつの間にかダイナミクスのない声になってしまうので要注意ですね。そういう時は、有名なエンジニアさんが作ったプリセットを試してみるのも手だと思います。


RealVerb Pro
残響の様々なカスタマイスが可能なリバーブ

わざとらしくない自然な残響が得られる、私のお気に入りのリバーブプラグインです。ボーカル録りの時に、センドでかけて歌ったり、ミックスの時にはボーカルトラックとかにかけています。

リバーブの反射の仕方を色々と設定できるみたいなんですが、他のプラグインと同様、ゼロからカスタマイズしていくのではなくて、「Nice Vocal」みたいなボーカル用のプリセットを元に自分なりに調整しています。


問:(株)フックアップ
TEL:03-6240-1213

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プロフィール

小南千明

自ら作詞、作曲、編曲を行なうDAW 女シンガーソングライター。パソコンとシンセを駆使したエレクトリックサウンドに乗せて女子の気持ちを歌い上げるスタイルが、各方面から注目されている。2016年12月19日に新作『Quantize』を発売した。

オフィシャルサイト
Twitter(@c_1115)

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