ソフトシンセやアナログタイプ、ワークステーションタイプまで

【2018年版】多彩な音作りが行なえる! おすすめシンセ11機種徹底レビュー

【2018年版】多彩な音作りが行なえる! おすすめシンセ11機種徹底レビュー

2018/11/30


UVI
Falcon

¥45,360(税込/国内UVIセールスパートナー価格)

問:UVI Japon
http://www.uvi.net/jp/

AKG  C314

様々な音源方式を組み合わせて
あらゆるサウンドを作れる自由度の高さが魅力


この「Falcon」は、とにかく自由度の高い音源なので、一般的なソフトシンセに慣れている人でも、最初は戸惑うかもしれません。しかし、基本的な使い方さえ覚えれば、あとは思うがままに音を操れるようになります。

本製品は、画面の中央部が音作りを行なうエリアになっており、上段から下段に向かってパラメーターを掘り下げていく階層構造が特徴です。音作りのスタイルはモジュラーシンセに近いと言えます。最初に15種類のオシレーターの中から好みの音を組み合わせて素材となる波形を作り、フィルターなどのモジュールを追加しながら加工していく、という流れです。

複数のフィルターを通したり、EQやコンプ、歪み系など、豊富なエフェクトが選べる点も面白いところ。カットオフなどのパラメーターを動かす際は、それぞれのツマミをクリックしてメニューを開き、エンベロープやLFOなどのモジュレーションソースを割り当てます。

この、音源モジュールの選択肢の多さと組み合わせの自由さ、パラメーターを可変するモジュレーション系の充実、そしてそれらのセットアップがスムーズかつ直感的に行なえる点がFalconの魅力です。腕に覚えのある人であれば、音作りに没入できることは間違いありません。

とはいえ「初心者お断り」ではなく、膨大なプリセットから好みの音色を選ぶだけでも十分に曲作りに活用できます。今風のEDMや、爆音のギターロックでも埋もれない、レンジが広くて太さのあるサウンドが楽しめるでしょう。アルペジエーターなどを使ったモーション系や、エッジの効いたデジタル系、幻想的なグラニュラー系、そして定番のサウンドまで、様々なタイプの音色が用意されています。

加えて、専用の音色拡張パックを追加してプリセットを増やしたり、同社が発表した他のソフト音源の音色を読み込むことも可能。Falconの詳細なパラメーターを駆使すれば、これらの音色を、より高度にエディットすることが可能です。

 

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オシレーターはアナログ、FM、ノイズなどのシンセ系8種と、高精度なストレッチやグラニュラー機能などを備えたサンプリング系7種という計15種類を内蔵。それらを組み合わせてハイブリッドな音作りが可能となっている

 

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各モジュールのパラメーター上から開けるメニューで、モジュレーションのソースを選ぶと、画面中央下段にエンベロープやLFOなどが追加されてエディットできるようになる。また、1つのパラメーターに複数のモジュレーションをかけることも可能だ
 


 

【製品概要】「Falcon」は、15基のオシレーターと豊富なモジュレーション、80種類以上の高品位なエフェクトを搭載し、あらゆるタイプのサウンドを生成できる高機能なソフトシンセだ。プラグインでの使用以外にスタンドアロンでの起動も可能となっており、最大10.2チャンネルのサラウンド環境で使用することができる。また、多機能でありながら快適な操作性を実現したGUIにも注目だ。

【SPEC】●オシレーター:マルチパート、無制限レイヤー/オシレーター(15種類)/エフェクト(80種類以上) ●対応パソコン環境:Windows=8以降、Mac=OS X 10.8以降 ●互換性:スタンドアロン、VST、AU、AAX ●対応ファイル形式:UVI Soundbanks(.ufs)、AIFF、FLAC、MP3、MP4(Windows環境のMP3/MP4対応は、QuickTimeのインストールが必要)、REX1、REX2、SDII(Macのみ)、WAV、WAV64、SFZ、SND、CAF

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