ソフトシンセやアナログタイプ、ワークステーションタイプまで
【2018年版】多彩な音作りが行なえる! おすすめシンセ11機種徹底レビュー
【2018年版】多彩な音作りが行なえる! おすすめシンセ11機種徹底レビュー
2018/11/30
アートリア
MiniBrute 2
¥95,000
●問:㈱コルグお客様相談窓口
●TEL:0570- 666- 569 ●https://arturia.jp/
セミモジュラー形式で幅広い音作りができる、
現代的な機能が盛り込まれたアナログシンセ
まずは、アナログシンセの根幹であるオシレーター部分を見てみましょう。本機には2つのVCOが搭載されており、VCO1はノコギリ波、矩形波、三角波を調整でき、VCO2はサイン波、ノコギリ波、矩形波から選択できます。それぞれの波形は素直な音から、「Ultrasaw」や「Metalizer」を使った激しい歪みや金属音まで、柔軟に作れるようになっています。また、VCO1にはアナログのFM機能があり、内部結線にした状態でVCO2のピッチをモジュレーションソースとして使用できるので、非常にエグいFM変調がかけられます。
フィルター部分は、定評の高い同社の「STEINER-PARKERフィルター」を搭載。2ポールのローパス、ハイパス、バンドパス、ノッチフィルターは、それぞれ切れ味の鋭いカーブが特徴です。
またアンプ部分には、フィードバックを付加できる「Brute Factor回路」の他に、音を鳴らしたまま固定してくれる「Att 2→Amp」ツマミがあり、これを開いておけば、鍵盤に触ることなく、音色作りに集中することができます。
さらに本機は、ユーロラック形式の外部モジュールと接続できるパッチングも搭載しています。オシレーターやLFO、シーケンサー/アルペジエーターなどのノート信号を取り出して外部に送るのはもちろん、デフォルトではフィルターに割り当てられているADSRのエンベロープをアンプにパッチングすることもでき、アイディア次第で機能を拡張できます。外部モジュールのオシレーター信号を外部入力から送って、本機からアウトプットすることも可能なので、モジュラーのコントロールタワーとしても優秀です。
プリセット機能はなく、すべてイチから音を作ることになりますが、ブ厚いリードから変化のあるドローンまで、非常に自由度の高いサウンドメイクが楽しめる、魅力的なアナログシンセでした。
本機は2基のオシレーターを装備しており、アナログのFM機能の他、VCO1のノコギリ波には「Ultrasaw」、矩形波には「PWM」、三角波には「Metalizer」といった、豊富なウェーブシェイプ機能が用意されている
ユーロラック規格の外部モジュールをつなぐだけでなく、内部のモジュールもパッチできるようになっており、自由度の高い音作りが可能。外部入力用のパッチも備えているのがポイントで、他のモジュールへ信号を送って作成した音色を本機でモニタリングできる
【製品概要】「MiniBrute 2」は、高品質なシンセを数多く発表している同社が開発した、コンパクトでありながらパワフルな音と優れた操作性を実現したモデルだ。48ポイントのパッチベイを搭載しており、外部機器との組み合わせはもちろん、内部信号のパッチングにも対応。幅広い音作りが行なえる。
【SPEC】●鍵盤数:25 ●主なコントロール:VCO×2、ホワイトノイズ・ジェネレーター、Steiner-Parkerフィルター、LFO×2、エンベロープ×2(ADSR、AD)●入出力端子:MIDIイン、パッチベイ(3.5mmモノラルミニ)、アウトプット(標準フォーン)、ヘッドホン、USB ●シーケンサー:8ステップ ●外形寸法:484(W)×336(D)×58(H)mm ●重量:4.8kg
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