有名マイクプリ/コンプのサウンドを忠実に再現
Universal Audio「UAD-2」プラグインでWindowsのDAW環境をグレードアップしよう!
Universal Audio「UAD-2」プラグインでWindowsのDAW環境をグレードアップしよう!
2015/11/20
プロの愛用者も多い高音質なプラグイン「UAD-2」は、MacだけでなくWindowsで音楽制作をしている人にとっても強力なツールとなります。今回の特集ではUAD-2のラインナップの中から、Windows PCで使える製品にスポットを当てて、その魅力を紹介しましょう。
UAD-2は、多数の有名アウトボード(プリアンプやエフェクターなど)をDAWソフト上に再現するプラグインです。プラグインの処理を行なうためのハードが同梱されているので、パソコンのCPUに負荷をかけずに多数のプラグインが使用できます。一般家庭にある普通のWindowsPC(※)でもサクサクと動作しますから、宅録のために高スペックで高額なパソコンに買い換える必要はありません。
現在、Windows環境でUAD-2を使うには、UAD-2(PCIe)、UAD-2 Satellite FireWire、Apollo FireWireの3つの製品からいずれかを選ぶことになります(本特集の後半で紹介)。PCI Expressスロットを備えたパソコンに組み込む「PCIeモデル」、FireWireケーブルを使ってパソコンに外付けする「Satellite」、同じくFireWire接続のオーディオインターフェイス「Apollo FireWire」です。
さらにこの11月には、USB 3.0で接続するオーディオインターフェイスの「Apollo Twin USB」が新たに加わる予定です。
オダクラユウ氏に聞く、Windows環境でのUAD-2のポテンシャル
Cubaseのプラグインは使わずに全部UAD-2を使っています
【オダクラユウ】
18歳よりギタリストとして活動を始め、サウンドプロデューサーとしても、YUIやSCANDAL、F TISL AND、ステレオポニー、椎名慶治、Chu'sday.など多数のアーティストの作品に携わっている
僕は普段WindowsでCubaseを使っていまして、UAD-2はPCIeカードのDUOを最初に買いました。その後、より性能の高いQUADに買い換えて、今は一番高性能なOCTOを使っています。
プラグインエフェクトは、DAWソフトと安定して連携できることが大事なんですが、UAD-2はWindowsでもトラブルが一切なくて、Cubaseに関しては標準のプラグインのようにスムーズに立ち上がりますし、エラーもありません。エンジニアさんと話しても、UAD-2の悪い評判は聞いたことがありませんね。
主な用途は、録った音の処理です。僕はCubaseのチャンネルストリップやプラグインは一切使っていなくて、EQはUAD-2のニーヴやAPI、空間系はUAD-2のEMT140やUAD純正のディレイを使っています。OCTOなら、EQやコンプをたくさん挿しても全然余裕で動作しますね。
UAD-2はVSTプラグインとして立ち上げた時に、他社のプラグインと比べて音が立体的なんですよ。ハードの機材に似た質感があります。Cubaseユーザーとしてはそこが大きな魅力ですね。
特に気に入っているプラグインは、Neve1073とManley Massive Passiveですね。
普通に実機を買うとどちらも70万円くらいかかりますが、UAD-2なら2万円ほどで買い足せますし、音も実機と大差ありません。
あと、以前Apollo Twinを試奏する機会がありまして、Apollo TwinはUADプラグインのかけ録りができるので、それは便利だと思って、WindowsでApollo Twinが使えたらいいなと思っていたんです。そんな折、Apollo Twin USBが出るという話を聞いて気になっています。
僕は歌を録る時、「マイクプリ→コンプ→EQ」の順で機材をつないでいるんですけど、Apollo Twin USBがあればそれが1台で済むじゃないですか。うちのレーベルでは、アーティストがデモを録れるようにWindows PCを用意しているので、そこにApollo Twin USBが1台あれば、他に色々揃えなくていいので助かりますね。
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