有名アーティストのライブも目白押し
音楽制作ファン必見のイベント
「Think MIDI 2015」が開催
音楽制作ファン必見のイベント「Think MIDI 2015」が開催
2015/12/06
MIDIを楽しみながら深く知ることができるイベントが開催される。
シンセやドラムの音源を鳴らしたり、データを打ち込んだりと音楽制作に欠かせないものがMIDIです。そのMIDIを楽しみながら深く知ることができる、イベント「Think MIDI 2015 〜MIDIがつなぐ時代と音楽〜」が、12月12日㈯と13日㈰にラフォーレミュージアム六本木で開催されます。そこで、本イベントの総監督である松武秀樹と音楽プロデューサーの篠田元一に本イベントの魅力をお聞きしました。
──MIDIのイベントということですが、どんな内容になるのでしょうか?
松武:時代を作ってきた名器達の展示と著名なアーティストのステージでMIDIの魅力を多くの人に伝えるイベントを目指しています。
篠田:MIDIというと技術的な話になりがちですが、Think MIDIは“音楽を楽しむ”ということが根底にあるイベントなので、ステージをナビゲートする立場としては、出演する作曲家や演奏家が持っている発想や思考、アイディアを具体的にどんどん引き出そうと思っています。ステージを見てすぐに技術的なことはわからなくても、プロの使い方を見て“ここはこうすればいいんだ”ということを聴いて体感できるようになっていますので、演奏や曲作りのヒントをたくさんわかっていただけると思います。
──それでは、今回の一番の見所を教えてください。
松武:初日(12日)は、「MIDI's LEGEND DAY」というタイトルの通りに、電子楽器(シンセやドラムマシン)が出現してきた経緯やMIDIが出現する前と後の楽器の変遷など、MIDIの歴史と必要性を著名なアーティストのライブを通じて紹介します。同じ12日には、冨田 勲さんや服部克久さん、千住 明さん、そしてMIDIの生みの親とも言うべき梯 郁太郎さんというMIDIのレジェンド達が登場してパネルディスカッションを行ないますのでご期待ください。13日の「CREATE MUSIC DAY」は、様々なクリエイターが登場して、これからMIDIを使って音楽を作っていく次世代の方の指標になるようなステージを行ないますので、曲作りの参考になる話がかなり聞けると思います。
篠田:見所は、とにかくこれだけの著名なゲストが1つのイベントに集まったということに尽きますね。どの出演者も独自のアプローチでMIDIに接していて、それが作品にも現われているんです。ステージではそこを見ていただきたいですね。それと、こうしたイベントにほとんど登場することのない作曲家の大島ミチルさんが参加していただけるのは大きいと思います。大島さんは映画音楽や劇伴で有名な作曲家ですが、実は曲作りにシンセや音楽ソフトを使っています。大島さんと多くの仕事をしてきた伊藤圭一さんを含めてこのへんもクローズアップします。
──そうするとMIDIの具体的な活用方法が具体的にわかるということですね。
松武:そうです。12日の「LIVEⅠ The Great MIDI's」では、たんに曲が演奏されるだけではなく、MIDI機器をどのように使っているかの説明を出演者がしてくれますので、プロはどのようにMIDIを活用しているかがわかる貴重なライブになると思います。ちなみに「LIVEⅡ History of Legentd」では、MIDI登場以前の電子楽器の黎明期に誕生したシンセの名器を使ったライブも行なわれますので、シンセファンにも喜んでいただける内容になっています。
篠田:シンセやDAWソフトである音色を使いたい思った時に、内蔵のプリセットから選べばそれで済んでしまうんですが、そこには創意工夫というものがないんです。人と違うサウンド(表現)を作る時に、MIDIの知識があればもっと色々なことができるんですね。そうした手法や知識、ヒントなどを持ち帰ってもらえうようなイベントにしたいと考えています。ぜひご期待ください。
■松武秀樹プロフィール
シンセサイザープログラマー、作・編曲家。20歳から冨田 勲のアシスタントとしてモーグによる音楽制作のスタッフを経験。その後1978年〜82年には、サウンドプログラマーとしてYMOに参加。自身のユニットであるLOGIC SYSTEMでは、現在まで10枚のアルバムを発表している
■篠田元一プロフィール
作・編曲家。ピアノ/キーボーディストとしてNEXT PIVOTなどで精力的にライブ活動を行なっている他、国内外の名門オーケストラとの共演も多数。楽器メーカーのアドバイザーや音色・デモ制作も数多く手掛ける。ロング/ベスト・セラーとなる音楽書籍も多数
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