パソコンとiOS機器のどちらにも対応したUSBマイク

手軽にデジタル録音ができるオーディオテクニカ「AT2020USBi」をエンジニアが試奏レビュー

手軽にデジタル録音ができるオーディオテクニカ「AT2020USBi」をエンジニアが試奏レビュー

2016/01/14


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オープンプライス(¥22,000前後)
問:(株)オーディオテクニカ
TEL:0120-773-417

 

AT2020USBiは、Windows、Mac、 iOSに対応したUSBマイクだ。高性能なオーディオインターフェイス機能を内蔵しており、最高24ビット/96kHzのデジタルレコーディングを行なうことができる。様々なシーンで役立つ付属品を豊富に備えており、自宅での音楽制作はもちろん、ネットの生配信やフィールド録音など、幅広いシーンで手軽に使えるモデルだ。

試奏レビュー

今回、試奏をしたAT2020USBiは、その名の通りUSB端子を備えたマイクということで、本機とiPhoneをつないでiPhone内のGarageBandにボーカルとアコースティックギターを録音して音質をチェックしました。

まず音質ですが、オーディオテクニカらしく非常に素直で、クセのないサウンドです。また、GarageBandに録音した素材をアビッドPro Toolsに移してミックスを想定した処理をしてみたのですが、モニタースピーカーから再生される音を聴いてみると、非常に広い音域を拾っているのがわかります。とても扱いやすいうえにダイナミクスも豊かなので、EQやコンプなどでの処理がしやすく、空間系エフェクトのかかり具合もナチュラルでした。

特にボーカル録音でその性能をより発揮するようで、言葉の微妙なニュアンスやブレス感までしっかりと拾ってくれます。おそらく声を録ることを意識したチューニングが施されているのではないでしょうか。この特性を考えれば、歌の録音はもちろん、iPhoneやiPadなどにつないで生配信を行なう際にも、本機の高品位なサウンドにより、他の配信者と差が付けられると思います。

また、付属品が充実しているのもポイントです。専用のスタンドマウントはシンプルな作りながら、しっかりと狙った角度に止まってくれるので非常に使いやすく、USBケーブルとLightningケーブルはもちろん、専用のデスクトップスタンドまで付属しているので、購入したらすぐに使用することができます。
本機は音楽制作だけでなく、ナレーション録りや配信など様々な場面で気軽に使える、重宝するマイクだと思います。

試奏:篠崎恭一(エンジニア)

 

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本体正面に入力レベルを設定する専用のノブが付いているので、手元で調整できる。

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本体のUSB端子に付属のケーブルを挿すと、固定されて抜けにくい。また、電源もUSBから供給されるのでセッティングがシンプルで済む。

 

 

USBケーブルやLightningケーブルから三脚デスクスタンド、専用スタンドマウントまで、豊富な付属品が用意されているので、購入後すぐに目的に応じた使い方ができる。

AT2020USBiの主な仕様

●形式:バックエレクトレット・コンデンサー型
●指向性:単一指向性
●特性:20〜20,000Hz
●オーディオインタフェイスの音質:最高24ビット/96kHz
●外形寸法:52(口径)×162(長さ)mm
●重量:350g
●付属品:三脚デスクスタンド、専用スタンドマウント、変換ネジ( 3/8 - 5/8)、マイクポーチ、1.5m USBケーブル、1.5m Lightningケーブル
●対応OS:Windows 7 以上、Mac OS 10.6以上、iOS 7.02以上(iPod、iPhone、iPad)

 

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