名器「C414 XLS」の音質を継承した

高品位な録音が可能なコンデンサーマイク AKG「C314」

高品位な録音が可能なコンデンサーマイク AKG「C314」

2016/03/12


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AKG
C314

 

【製品概要】
C314は、世界中のスタジオで愛用されている同社の代表モデル「C414 XLS」と同じダイアフラムを採用しながら、価格を抑えたコストパフォーマンスの高いマイクだ。電気回路設計を見直すことで、低ノイズを実現。広いダイナミックレンジを持ち、高域から低域までバランスの取れたサウンドを録音することができる。

チェッカー:篠崎恭一(エンジニア)

 今回は世界中のスタジオで使用されているAKGの名コンデンサーマイク「C414 XLS」直系のモデル「C314」を、MOTUの 828mk3(オーディオインターフェイス)に内蔵されているマイクプリを使い、アビッドPro Toolsにレコーディングしてチェックしました。
 まずはボーカルを録音してみましたが、まさにC414 XLSを受け継いだサウンドというイメージで、ソリッドでありながら非常に音楽的な音質を得ることができました。ダイナミックレンジが広く、輪郭がハッキリしたサウンドを拾ってくれる非常に使いやすいマイクという印象です。ミックスを想定してPro Tools上で空間系エフェクトをかけてみましたが、ボーカルのサスティンの切れ際までキレイに録れるので、リバーブなどの乗りも良く、自然な音に仕上がります。
 次にアコギを録音してみましたが、音の印象はボーカルと変わらず、やはり広いレンジを拾ってくれます。アコギ特有の弦の金属的な響きとボディの箱鳴りの両方を、“何も引かず、何も足さず”に拾ってくれるので、ミックスをする際の音作りの自由度も高く、どんなジャンルにも対応することができるのも魅力です。幅広い帯域がバランス良く録れるので、本機を2本使ってドラムのオーバートップに立てるのもありでしょう。
 また、4段階の指向性切り替えスイッチとパッドスイッチ、ローカットスイッチを備えているので、様々な楽器の録音の他に、ナレーション録りや動画配信など、幅広い用途で使うことが可能です。憧れのC414サウンドを手に入れたいという人はもちろん、様々な目的で使える高性能なコンデンサーマイクを探している人にもオススメしたい万能モデルです。

1.C414と同じ1インチの大型ダイアフラムを2枚搭載しており、広いレンジを高音質で収録することができる。

2.単一指向性、超単一指向性、無指向、双指向という4種類の指向性を切り替えることができる。また−20dBのパッドスイッチとローカットスイッチも装備しているので、あらゆるシーンに対応できる。

3.マイク本体はもちろん、専用のマイクホルダーも一緒に収納することができる頑丈なハードケースが付属してくる。


【SPEC】

●指向性:カーディオイド(単一指向性)、スーパーカーディオイド(超単一指向性)、無指向性、双指向性
●周波数特性:20Hz〜20kHz
●インピーダンス:200Ω以下
●感度:−34dB re 1V/Pa
●最大音圧レベル:135dB SPL (パッドOFF、THD 0.5%)
●その他:パッドスイッチ、ローカットスイッチ
●外径寸法:56(W)×159(H)×43(D)mm
●重量:302g
●付属品:サスペンション付きホルダー、マイクホルダー、ウインドスクリーン、キャリング・ハードケース


 

オープンプライス(¥65,800前後)
問:ヒビノ㈱ ヒビノプロオーディオセールス Div.
TEL:03-5783-3110
http://www.hibino.co.jp/


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