個性爆発のハイグレード音源を搭載!
tofubeatsがヤマハのシンセサイザー「reface」シリーズをチェック
tofubeatsがヤマハのシンセサイザー「reface」シリーズをチェック
2016/03/25
refaceで音作りの楽しさを知るとソフトシンセの使い方も変わってくる
tofubeats(トーフビーツ)
1990年生まれ、神戸市在住のトラックメイカー/DJ。ネット世代のニューカマーとして、十代の頃より注目を集め、2014年にメジャーデビュー。昨年発表したメジャー2nd アルバム『POSITIVE』を、中田ヤスタカやtofubeats自身がリミックスした最新作『POSITIVE REMIX』を1月に発表した。
tofubeats最新作
『POSITIVE REMIXES』
ワーナーミュージック・ジャパン
WPCL-12282/3
発売中¥2,160
──tofubeatsさんは、refaceシリーズをいち早くチェックされていたそうですね。
tofubeats:楽器店で触ったのと、いつもイベントを一緒にやっている友人がクラブでのライブでrefaceを導入して。最初は僕も準備をしつつ、それとなしに聴いていたんですけど、「あれっ!? いつもの音と違う」と思ってステージを見に行ったら、reface CSだったんです。そこで色々と触らせてもらって、「ヌケが良くて、いい音だな」というイメージを持っていたんです。(reface CSを弾きながら)うんっ、フィルターもバシッとかかるし、ディレイが発振させられるのもいいですね。操作性も抜群にいいから、シンセ初心者にとっても、シンセの音作りの仕方がわかりやすいと思います。
──シンセ入門機としても最適だということですね。
tofubeats:はい。最近は、DAWソフトで録音を始めて、いきなりソフトシンセを使い始める人も多いでしょうけど、ソフトシンセはできることが多過ぎて、結局は「プリセット音色を鳴らすだけ」ということになりがちだと思うんです。そういう人こそ、refaceを触って音作りの楽しさを知ってからソフトシンセをイジると、シンセ自体の使い方がまったく変わってくるし、思い通りに使えるようになると思いますよ。FM音源を搭載したreface DXは、“DX-7のあのキラキラしたエレピの音だ!”みたいに鳴らすだけで楽しいし、EDM系の今っぽい曲に使える音色も内蔵しています。DXはタッチ式スライダーで音色をエディットできるというのも画期的ですね。
──ビンテージエレピ系のreface CPはどうですか?
tofubeats:楽器店で最初にrefaceを触った時、デジタルシンセは結構持っているので、実はこのCPが一番欲しいと思ったんですよ。ビンテージエレピ的な音色と内蔵スピーカーの相性もいいし、すべての音作りがツマミでできるというのも最高です。しかも、鍵盤を弾きながら、ディレイやコーラスとかのエフェクトの設定までできるのはうれしいですね。
──コンボオルガンのreface YCは?
tofubeats:パネルのFOOTAGEセクションでパチパチと音色を変えていく感覚がハードならではで楽しいです。雰囲気のあるオルガン音色がすぐ作れます。
──refaceシリーズは、どんな風に使うのがオススメですか?
tofubeats:シンセ音源として好きな機種を手に入れるのもいいし、あるいは、「MIDI鍵盤にすごくいい品質の音源が付いてくる」という考え方で買ってもいいのではないでしょうか。
──今回のrefaceシリーズ4モデルの中で、どれが一番気に入りましたか?
tofubeats:シンセ入門機ならばreface CSですね。本当にブライトないい音が出せます。でも、reface DXはまさしくDXシリーズの音色で、本体でエディットすることでしか得られない魅力を感じますね。それに、reface CPやYCは、このサイズで本格的なエレピやオルガンの音色を持ち運べるのが魅力的だし……、結局4台とも欲しくなりますね(笑)
ギターストラップが付けられる専用のアタッチメントキット「KT-reface」(別売/¥5,000)を取り付ければ、ショルダーキーボードに早変わり。ステージ映えもバッチリだ
tofubeatsが驚いたrefaceの注目ポイント
◼︎感覚的に音作りができるイージーオペレーション
refaceシリーズは、パラメーターがパネル面にすべて配置されており、音作りがすぐに行なえる。写真はreface DXのパラメーター部で、左のタッチパネル部の「▲▼」を指で触ると、右画面のパラメーターが連動する。「最高のイージーさで、この操作感でしか実現できない音作りの可能性を感じます」
◼︎USB MIDI、MIDI端子搭載でDAWソフトとの連携など拡張性も抜群
付属のMIDI変換ケーブルで、外部機器とMIDI接続が可能。さらにUSB MIDI機能も搭載している。「USBケーブル1本でパソコンにつないだり、MIDIキーボードと接続してrefaceを初めてのハード音源として導入するのも、十分“あり”だと思います」
◼︎本格的なエフェクターを内蔵し1台で満足いく音色まで追い込める
refaceシリーズは、各モデルの音質に合った本格的なエフェクターを内蔵している。「DJブースのような狭い場所でライブをする僕らのようなアーティストにとって、他の機材を持っていかなくても単体でエフェクトがかけられるのはすごく便利です」
◼︎iPhoneと接続して、専用アプリで音色の保存&呼び出しが可能
iPhoneやiPadとrefaceシリーズを専用ケーブルでつなぎ、無償iOSアプリ「reface capture」(画像右)を立ち上げれば、音色の保存や管理が簡単にできる(※)。「これは楽チン! 特にreface CSで音色が保存できるのがすごくうれしい。早速使いたいです!」
※reface DXは、本体内に音色をセーブできる
◼︎本体上部にステレオスピーカーを装備し電源を入れればすぐに演奏が楽しめる
4モデルすべてスピーカーを内蔵し、単三乾電池×6 本で駆動する。「よく“パソコンを立ち上げなくても音が鳴らせるように”ってハードのシンセを買ったりしますけど、結局はスピーカーの電源を入れなきゃいけなかったりするんですよね(笑)。その点、refaceは1台で弾ける手軽さがいいですね。個人的にはCPのいなたい感じのビンテージサウンドは特に気に入りました」
refaceシリーズ
reface DX
reface CS
reface CP
reface YC
・SPEC
《共通》●鍵盤数:37 鍵(HQ mini鍵盤) ●入出力端子:サスティンペダル(DX、CP)エクスプレッション(CS、YC)、アウトプット(L/モノ、R)、ヘッドホン(ステレオ標準)、AUXイン、USB(USB MIDI)、MIDI(ミニINイン/アウト、変換ケーブル付属)●電源:単三乾電池×6 本(別売)、ACアダプター(付属) ●内蔵スピーカー:2 W(3cm)×2 ●外形寸法:530(W)×175(D)×60(H)mm ●重量:1.9kg
関連する記事
2022/08/25
2019/08/27
2019/04/26
ニュース
2023/12/25
2023/12/20
2023/12/18
インタビュー
2023/03/23
2022/09/15
2022/05/26
2022/01/26
特集/レビュー
2023/04/03
レクチャー
2022/11/15
2022/11/01