ビンテージコンプの伝説的な名器「テレトロニクスL A- 3A」を再現

あらゆる楽器のレコーディングに使えるコンプ、
ゴールデン・エイジ・プロジェクトCOMP-3A

あらゆる楽器のレコーディングに使えるコンプ、ゴールデン・エイジ・プロジェクトCOMP-3A

2016/07/19


「COMP- 3A」は、ビンテージコンプの伝説的な名器「テレトロニクスL A- 3A」を再現したモデルだ。完全アナログ仕様で、オリジナル特有の高速なアタックとリリースを実現し、ミッドレンジをしっかりと捕えるそのパンチ感のあるコンプレッションは、ドラムやボーカル、ギターやベースなど、あらゆる楽器のレコーディングに使える。
チェッカー:原 朋信
(エンジニア)

伝説の名器「テレトロニクスLA-3A」を再現したビンテージ系コンプ COMP-3A

「テレトロニクスLA- 3A」は、最近ではプラグインエフェクトとして再現されているので知っている人も多いと思います。しかし、本物を見るという機会はそうそうないでしょう。そんなLA-3Aをハードウェアで忠実に再現したモデルが、このCOMP-3Aです。

まずルックスですが、ブラックの2Uハーフラック・サイズのボディがオリジナルとそっくりです。しかし、LA-3Aにはないゲインアッテネートやバイパスなどのスイッチ類が追加されて便利になっています。今回はマイクにsEエレクトロニクスsE2200aⅡ、マイクプリにはAMATERAS1011を使ってボーカルとアコギ、ベースで音質を検証しました。

本機の最大の特徴は、光を利用して回路を動作させる「オプティカルコンプ」であるということです。現代のVCA回路を使ったコンプのようにアタックタイムやリリースタイムなどは細かく設定でき
ません。しかし、どんなに強くかけてもコンプレッションが極めて自然で、音楽的に崩れることがまずありません。

特にボーカルのようなダイナミックレンジの大きいパートには最適です。ベースにもガッツリかけてみましたが、気持ち良く音圧をキープしてくれます。また、アコギやエレキギターに軽くかけると余計なアタック成分を削ってくれて、他のパートと自然になじむ音になりました。主に触るツマミはゲインとピークリダクションだけと操作も難しくなく、かけ過ぎたり設定をミスしてところどころに不自然な凹みが出てしまうというような失敗も、本機ならありません。

すべてのパートにかけて録音すれば、演奏もしやすくなり、ミックスもグッと楽になるという安全安心なコンプです。
 
 1 基本的な音質の調整は、ゲインとピークリダクションという2つのツマミで行なうようになっている。ゲインで出力のレベルを設定し、ピークリダクションでコンプのかかり具合を調整する。

 2 オリジナルのL A- 3 Aには付いていないHFツマミを右に回していくと、コンプレッションに対する高域信号の感度が上がり、よりアナログ的なまろやかなサウンドにすることができる。

 3 XLR入出力端子(バランス)は、入力段と出力段のどちらにもトランスが内蔵されているという贅沢な仕様になっている。そのため、クセのないナチュラルなサウンドを生み出すことができる。
 

【SPEC】
●入力端子:XLR/TRSフォーン ●出力端子:XLR/TRSフォーン ● LINK 端子:TRSフォーン ●歪み率:0.3 %以下@1kHz
●周波数レスポンス:20Hz~20kHz@±0.5dB ●ダイナミックレンジ:106 dB 以上 ●最大入力/出力レベル:+28dBu ●外形寸法:215(W)×200(D/突起物含まず)×88(H)mm ●重量:2. 2kg
 
ゴールデン・エイジ・プロジェクト
COMP-3A
¥68,000

問:㈱アンブレラカンパニー
TEL:042-519-6855
http://umbrella-company.jp/

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