ミックスが上手になるモニタースピーカー「JBL PROFESSIONAL編」

どんなジャンルにも対応する万能選手
JBL「LSR305」

どんなジャンルにも対応する万能選手 JBL「LSR305」

2016/08/08


JBL PROFESSIONAL LSR305

オープンプライス(¥18,500前後/1本)
ミックスを行なう際に不可欠なアイテムであるモニタースピーカー「JBL PROFESSIONAL LSR305」をギタリストの小島大介とエンジニアの池田新治郎の両氏に試聴してもらいました。2人のプロに音質の特徴や、向いている用途などをレビューしてもらいましょう。
今回の試聴は、基本的にCDプレーヤーを各モニタースピーカーに直結してCDを聴くスタイルで行なっていますが、池田氏はミックスでも実際に使ってチェックをしています。池田氏は、様々な傾向のサウンドを確認するための試聴用CDとして、ジャズ系のロバート・グラスパー『イン・マイ・エレメント』、ポップス系のシャーデー『ソルジャー・オブ・ラヴ』、ロック系のブッシュ『レザー・ブレイド・スーツケース』という3枚をチョイス。ギタリストの小島氏は自身のユニット、Discaの新作『Reveries Of Suburban』で生楽器のサウンドを中心にチェックしました。

小島大介氏(写真左)、池田新治郎氏(写真右)

池田:これはヘンに誇張されたり足りないところがなくて、自然でフラットな音に聴こえました。
小島:僕の受けた印象は池田さんとちょっと違って、基本はフラットなんですけど、スピード感があって音に元気があるというか、左右の広がりと音のヌケがいいと感じました。
池田:リアのEQでハイとローの調整ができるんですけど、EQで調整しても全体のバランスが変わらないところはいいですね。
小島:ハデなんだけどキツくない音で、耳が疲れないです。
池田:あと、センター定位が非常にクッキリしているのが印象的でした。キックとかの定位感の見えにくい低音もしっかり見えるし、エフェクトのかかり具合もわかりやすかったです。
小島:このモデルで5.1chのシステムを組んで、映画を見たりするのも楽しそうですね。
池田:ミックスと録音のどちらでもオールマイティに使える気がします。どんなジャンルにでも対応できると思いますよ。

入力レベルを調整するボリュームの他に、低域と高域をそれぞれ±2dBずつブースト/カットできるトリムスイッチを搭載


 

SPEC
●ウーファー:5インチ ●ツイーター:1インチ ●出力:41W(HF)+41W(LF) ●周波数特性:43Hz〜24kHz ●最大音圧レベル:108dB ●外形寸法:187(W)×298(H)×242(D)mm ●重量:4.9kg

ウーファーが8インチの「LSR308」もラインナップ!

 

JBL PROFESSIONAL
LSR308


オープンプライス
(¥34,000前後/ペア)

今回、試聴を行なったLSR305の姉妹機種として、ウーファーの口径が8インチの「LSR308」も発売されている。
まず一番の特徴は、LSR305の周波数特性が43Hz〜24kHzなのに対して、本機は37Hz〜24kHzと、さらに低い帯域を迫力のあるサウンドで鳴らすことができる点にある。
また、LSRシリーズ共通の機能として、ツイーターの周りに「イメージコントロールウェーブガイド」という独自の形状を採用することで、センターの音像はこれまでになく明確になり、音場の奥行きや音像の大きさを的確に把握できるうえに、 音源の微妙な変化や空気感も忠実に再現することができる。また、バスレフには開口部の両側にフレアを持つ独自の“スリップストリーム”という設計を採用し、伸びと深みのある低域を実現している。
なお、外形寸法は257(W)×423(H)×300(D)mmで、重量は8.8kgとなっている。

「イメージコントロールウェーブガイド」が広いリスニングポイントを生み出す

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LSR308(写真左)のツイーター(写真右下)は「イメージコントロールウェーブガイド」という形状を持っており、幅広いステレオ音像と明確なセンター定位を持つのと同時に、広いリスニングポイントも実現。どの位置でも差のない音で聴くことができる


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