魔法びんと同じ真空構造を採用
【ねごとのギタリスト沙田瑞紀がチェック】Bluetooth転送も可能な小型スピーカーVECLOS「SSA-40S」
【ねごとのギタリスト沙田瑞紀がチェック】Bluetooth転送も可能な小型スピーカーVECLOS「SSA-40S」
2016/10/24
取材・文:布施雄一郎
写真:豊島 望
SSA-40S
カラーはホワイトの他に、ブラック、レッド、ブルーの計4色がラインナップしている
パイオニアと共同開発したスピーカーユニットは口径が40mmと小さいにも関わらず、力感のあるサウンドを鳴らすことができ、ボリュームをそんなに上げなくてもしっかりとした出音が得られます。また、ヘンに飛び出している帯域がないので音楽制作にも向いており、外出先での作曲で使うも良し、ミックスでサブスピーカーとして使うも良しと、様々な場面で活用できる便利なモデルです。
- ▶SPEC
SSA-40Sを分解した展示用のモデル。サーモスの魔法びんで使われている真空二重構造を採用することで、高い遮音性を実現している
●スピーカー直径:40mm
●出力:2.7W+2.7W
●スピーカーインピーダンス:4Ω
●電源:micro-USB端子(DC5V 1A以上)
●通信方式:Bluetooth標準規格Ver3.0+EDR
●外形寸法:約52(W)×61(D)×94(H)mm
●重量:L=約140g、R=約160g
●付属品:充電用USBケーブル、キャリングポーチ、スピーカー接続ケーブル
左の一般的な樹脂無垢構造のエンクロージャー(スピーカーを取り囲む部分)に比べると、右の真空エンクロージャーの音の伝わり方は明らかに異なり、音の振動がはるかに小さく、その振動が瞬時に消えていく。これにより、スピード感のある自然な中高域を再生できる
沙田瑞紀(ねごと)が語るSSA-40Sのサウンドインプレッション
無理に低音を持ち上げるといった色付けがなくて本当に素直でナチュラルな音が出ます
今回はリスニングを中心にSSA-40Sのサウンドを試してもらったが、味付けがなくてスピード感のある出音は、ギターのレコーディングや打ち込み、ミックスといった音楽制作で使うのにもピッタリだ
デモ音源やリハスタで録音した練習のテイクをメンバー全員で確認したりする際など、SSA-40Sはバンドでも様々な場面で使うことができる
──まずVECLOS SSA-40Sのサウンドを聴いた第一印象を教えてください。
沙田:すごくストレートなサウンドが鳴ってくれると思いました。試す前は、「左右の音が混ざりやすいのかな」とか心配していたんですけど、ちゃんと定位感もわかりますし、ちょうどいいリスニングポイントに置いた時に、ワッと音が広がる感じがとても良かったです。小型だからと言って、無理に低音を持ち上げたりといった色付けがなくて、本当に素直でナチュラルな音が出ますね。特に中域から上のレンジがすごくしっかり聴こえるので、歌もの楽曲とかに合うと思います。あと、クラシック系のピアノとかもタッチがよく見えるような気がしました。
──今回、沙田さんはどんな音楽を聴いてSSA-40Sをチェックしたのですか?
沙田:最初はレディオヘッドで、次に石野卓球さんの新譜を聴いて、「なかなかいいな」と思ってブライアン・イーノを聴いたら、なだらかな旋律もしっかり聴こえてきましたね。意外とああいう音楽にもいいんだなと思いながら、最終的にサイケデリックロックのゴングを聴いていました(笑)。生バンドから打ち込みの4つ打ち系まで、ジャンルは関係なく良かったですよ。
──サイズ感やデザイン面はいかがでしたか?
沙田:そのままこれでお茶が飲めそうですよね(笑)。それは冗談ですけど、とてもスタイリッシュですし、小さなデスクにも置きやすくて、自分に向けて角度が付けやすいのがいいですね。すごく軽いので、持ち歩いてメンバーとデモの試聴会をしたり、ツアー先で曲作りをする際にも便利そうだと思いました。
──SSA-40Sを宅録で使うとしたらどうでしょうか?
沙田:エフェクトのかかり具合とか、空間の広がりもよく見えるので、制作でも全然いける思います。実際に音楽制作をしている時って、オーディオ的な部分、例えは「このスピーカーの特性はこうだから、こういう音に調整して」みたいなことは考えたくないじゃないですか。そういう意味でもSSA-40Sはセッティングで神経質にならなくていいし、ストレスなく制作に使えると思います。それに、小さな音量で鳴らしても音の立ち上がりが速いので、例えば深夜に大きなモニタースピーカーは鳴らせないけど、ヘッドホンだと耳が疲れるという場合に使うのも良さそうです。
──環境的に自宅で大きな音が出せない人が、1台目のスピーカーとして導入するのにも良さそうですね。
沙田:すごくいいと思います! ヘッドホンだけで曲を作ると、すべての音がクリアに聴こえてしまうので、細かい部分をヘンにがんばり過ぎてしまいがちなんです。でも、スピーカーを鳴らして空気を通して聴くと、「こんなところに自分の耳が行くんだ」っていうように、音楽を感覚で捉えられるので、アイディアを膨らませやすいんですね。そういう意味でも私にとってスピーカーで鳴らすということはとても大事ですし、こういうライトな感じで鳴らせるスピーカーを制作で使ってみたいなと思いました。
プロフィール = 沙田瑞紀(マスダ ミズキ)
千葉出身のガールズバンド、ねごとの多くの楽曲を手掛けるギタリスト。2010年にミニアルバム『Hello!“Z”』でデビュー。翌年にリリースしたシングル「カロン」がau LISMO!のCMソングになり、1stフルアルバム『ex Negoto』がオリコンのトップ10入りを果たす。ギターとシンセが絶妙に絡み合ったオルタナティブなサウンドは、プロアーティストからの評価も高い。なお、11月9日にはEP「アシンメトリe.p.」をリリースする。
・Twitter(@negotomizuki)
・Instagram(@mizuki_masuda)
リリース情報
最新EP
「アシンメトリe.p.」
キューンミュージック
2016年11月9日リリース
【初回生産限定盤】
KSCL 2792〜3
¥2,500
【通常盤】
KSCL 2794
¥1,389
製品に関する問い合わせ
サーモスお客様相談室
TEL:0570-066966
http://www.veclos.jp
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