UAD-2ソフトウェアの最新バージョン「9」を発表!
ユニバーサル・オーディオ「Apollo」シリーズのすべてのモデルがWindows 10で使えるように!
ユニバーサル・オーディオ「Apollo」シリーズのすべてのモデルがWindows 10で使えるように!
2017/01/05
ユニバーサル・オーディオから、UAD-2ソフトウェアの最新バージョン「9」が発表されました。これにより、今までMacでしか使うことができなかった同社のApolloシリーズが、ついにWindowsマシンでも使えるようになります。
文:目黒真二
Apollo Twin
オープンプライス(以下、市場予想価格)
¥75,000(Apollo Twin SOLO)、¥96,000(Apollo Twin DUO)、¥96,000(Apollo Twin USB)
Thunderboltで接続するDSP内蔵のオーディオインターフェイス。DSPを1基積んだ「SOLO」とDSPを2 基積んだ「DUO」がある。入出力はアナログ2イン/6アウトとデジタル8インを持ち、高速で幅広い周波数帯域の伝送と低レイテンシーを実現。無償のUADプラグインが多数付属していることでも人気を集めている。
Apollo 8/8p/16
オープンプライス(以下、市場予想価格)
¥213,000(Apollo 8 DUO)、¥268,000(Apollo 8 QUAD)、¥320,000(Apollo 8p)、¥320,000(Apollo 16)
オーディオインターフェイス機能とプラグイン処理用のDSPを備えたApolloシリーズのラックタイプ。Apollo 8には4基、Apollo 8 Pには8 基のマイクプリが装備されており、Apollo16は16 chのアナログ入出力を持つ。8と8 Pは、アナログ機器のインピーダンスや動作をシミュレートする「UNISONテクノロジー」によって、各チャンネルのマイクプリをニーヴなどの往年の名機に変身させることができる。
Apolloシリーズは、パソコンに負荷をかけない安定した動作と、有名アウトボードを忠実に再現したプラグインが話題を呼んで、ここ最近プロのミュージシャンやエンジニアがこぞって使うようになったDSP内蔵オーディオインターフェイスです。
同シリーズには多くのラインナップがありますが、これまではUSB 3.0接続の「Apoll o Twi n USB」以外はすべてMacのみの対応でした。それが今回の新バージョンで全モデルがWindows10で使用可能となり、「Apollo Twin」や「Apollo 8/8P/16」はもちろん、オプションカードをインストールした「Apollo Firewire」もThunderbolt経由で使えるようになります。MacとWindowsを併用している人にとっても、両方でApolloシリーズが使用できるようになるのは朗報でしょう。
パソコン側の対応OSはWindows10(64 ビット)で、Anniversaryアップデートを行なう必要があります。また、Macの場合は通常のThunderbolt端子が使用できますが、WindowsではThunderbolt 3(USB-C)をオンボードで搭載したコンピュータが対象です。現時点(2016年11月)では、Apolloシリーズは1 台のみ接続可能で、UAD-2は複数台接続可能ですが、2017年には複数のApolloシリーズを接続できるようになるとのことなので、今後のアップデートにも期待が高まります。
Thunderbolt 3は端子の形状がUSB-Cと同じだ。目印は右のような稲妻のマークだが、マークが刻印されていない場合もある。右下の写真はThunderbolt 3用のケーブルの端子だ
ApolloシリーズをThunderbolt 3に接続するために必要な「Thunderbolt3(USB-C)- Thunderbolt2アダプタ」。Thunderbolt 3 端子はこれまでのThunderbolt端子と形状が異なるため、このようなアダプターが必要になる
バージョンアップに伴って新プラグインが3種類登場
今回のバージョンアップでは、3種類のプラグインが追加され、音作りの可能性がさらに広がりました。追加されたのは右の3種類です。
「API 2500 Bus Compressor」は、2ch仕様のステレオコンプで、2ミックスやドラムのマスターアウト、ステレオ素材の音作りなどに最適です。コンプの基本パラメーターを持ち、さらに一定の出力レベルをキープする「オート・メイクアップ・ゲイン」を装備しているため、積極的な音作りが行なえます。リダクション方式は、往年のビンテージコンプを再現する「フィードバックタイプ」と、近代的な音作りに向いている「フィードフォワードタイプ」が選択でき、多彩な効果で楽曲を演出できます。
次の「Chandler Limited Zener Limiter」は、かのアビーロードスタジオのEMI TGリミッターをエミュレートしたプラグインです。名機を源流としながらも、レンジを広げて現代のサウンドにフィットさせています。また、近年のマスタリングで欠かせないM/S(ミッド/サイド)処理も行なえ、目的を選ばない音作りができます。
「A/DA STD- 1 St er eo TappedDelay」は、アナログのバケツリレー方式を採用したディレイで、高音質ながら暖かみのあるディレイ音と、モジュレーションサウンドが特徴です。
- ▶API 2500 Bus Compressor
サウンドに変化を与える「TONE」セクションでは、コンプのかかり具合を決定する「KNEE」がSOFT、MED、HARDから選択でき、さらにAPIが取得した特許「Thurst」で中~低域にパンチを与えることができる
- ▶Chandler Limited Zener Limiter
製品名の「Zener」とはツェナーダイオードのことで、これを利用した独特のウォームなコンプレッションサウンドが本機の売りだ。さらに、THDモードにすると、倍音を含んだリッチな歪みを加えることができる
- ▶A/DA STD-1 Stereo Tapped Delay
このプラグインは、単純なディレイエフェクトとしてだけでなく、ボーカルに厚みを加えるダブリング/コーラス効果や、モノトラックをワイドなステレオサウンドにする効果が得られるなど、その用途は非常に幅広い
購入者特典が超豪華な2大キャンペーンを実施中!
Apollo購入者にSatellite QUADをプレゼント
2016 年12月31日までにApolloのラックモデル(Apollo8/8P/16)を購入した人には、「UAD-2 Satellite QUADCORE」(¥107,000相当)が無償で提供されます。UAD 2QUAD COREは4基のSHARCプロセッサーを搭載しており、その強力なDSPパワーによって大規模なミックスにも対応できるという優れもの。Apolloと組み合わせることで、負荷の高いプラグインを多数使うことも難なくできるようになります。詳細は下記ホームページをチェックしてみてください。
Apollo Twin購入者に3種のプラグインをプレゼント
2016年12月31日までにApollo Twinシリーズを購入した人には、伝説の名機を再現したオプションプラグインが最大で3種類、無償で提供されます。提供されるのは、ビートルズ作品などで使われたビンテージコンプを再現する「Fairchild TubeLimiter Plug-In Collection」と、アナログテープの質感を得られる「Oxide Tape Recorder」です。DUO/USBの購入者にはさらに、ニーヴの有名マイクプリを再現した「Neve1073 Preamp & EQ Collection」も無償で提供されます。
問:(株)フックアップ
TEL:03- 6240-1213
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