豊かな表現力と暖かみのある低域を持つ ステージ用コンデンサーマイクの新定番

ボーカリストの魅力を最大限に引き出してくれる AKG「C7」

ボーカリストの魅力を最大限に引き出してくれる AKG「C7」

2017/04/24


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AKG C7

【製品概要】

「C7」は、コンデンサータイプならではの繊細で豊かな表現力と、ライブステージなどの大音量にも対応する高い耐音圧レベルを兼ね備えた、ボーカリストの魅力を最大限に引き出してくれるステージ用コンデンサーマイクだ。新たに開発された独自のダイアフラムを搭載し、原音に忠実なサウンドと、明瞭な高域を実現している。

チェッカー:篠崎恭一(エンジニア)

 今回はマイクの老舗メーカーとしておなじみのAKGの最新ハンドヘルド型コンデンサーマイク「C7」を試奏させていただきました。パッケージを開けてまず目につくのが、専用のマイクケースです。水筒を思わせる形のコンパクトなサイズでありながら、中には厚めのスポンジが入っており、コンデンサーマイクの大敵である衝撃から本体を守ってくれます。

 早速、音を聴いてみました。今回はステージでの使用を想定して、マイダス社製ミキサー「VENICE160」に直接接続し、定番のダイナミックマイクと比較してモニタースピーカーで試聴をしました。結論から言うと、表現力の素晴らしさはさすがです。当然ですがダイナミック型に比べてレンジも広く、前に出てくるパワー感がありながら、シンガーのリップノイズも含めた繊細な表現も余すことなく拾ってくれる印象です。自分が普段レコーディングで使用している、スタンドに固定するタイプのコンデンサーマイクにも引けを取らないサウンドでした。

 高域の伸びも非常にキレイですが、特に印象的だったのは低域です。暖かみがありながらも、どこかの帯域が足りないという印象を受けない、稀有なマイクです。繊細な表現力と豊かな低域を持ち併せているので、例えば表現力を大事にするトーンが低めの男性ボーカルにピッタリという印象を受けました。

 今回は基本的に手で持って試奏をしたのですが、持ち方を変えてもハンドリングノイズが乗ることはありませんでした。指向性も非常に狭いので、ステージ上でハウリングも起きにくくなっています。本機はハンドヘルド型コンデンサーマイクの、新定番になり得る1本です。

1.カプセルに3つのウィンドウポートを設けることにより、内部の空気振動を安定させているため、ムラのない非常に高い収音性能を実現している。ステージやレコーディングにおいて安定したサウンドを得ることができる。

2.24金メッキが施されたカプセルは、湿気や腐食からダイアフラムを守り、C7用に厳選されたショックマウントゴムが、ステージで発生するハンドリングノイズを極限まで低減している。

3.コンパクトで持ち運びに便利な専用マイクケースは、内部に厚手のスポンジが入っており、本体を衝撃からしっかりと守ってくれるという優れものだ。

【SPEC】
●指向性:超単一指向性
●最大音圧レベル:150dB SPL(THD 1%)
●感度:−48dB re 1V/Pa
●周波数特性:20Hz〜20kHz
●出力インピーダンス:600Ω以下
●外形寸法:直径=51mm/高さ=185mm
●重量:346g
●付属品:マイクホルダー(SA61)、交換用インナー、専用マイクケース

AKG C7
オープンプライス(¥26,000前後)
お問い合わせ:ヒビノ㈱ ヒビノプロオーディオセールス Div.
TEL:03-5783-3110
http://proaudiosales.hibino.co.jp/


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